実は間違って理解している人が多い!? 「太らない体」を作る正しい食べ方【特別対談】
満腹感が得られないのは、偏った食べ方とストレスが原因
菅井:食べ過ぎないように気を付けることは当然ですが、これってなかなか難しいですよね。生徒さんからも「たくさん食べてもお腹いっぱいにならない」という悩みをよく聞きます。その原因は何ですか?
根本:本来、噛むことで脳の働きが活発になり、満腹中枢を刺激して食欲を抑制する「神経ヒスタミン」が増えます。あわせて、脂肪細胞から分泌され食欲を抑えるレプチンというホルモンの分泌も刺激され、脳の満腹中枢に働きかけて「お腹いっぱい」のサインを出します。脳がそのサインを察知できないと食べ過ぎてしまうのですが、察知できないのは、よく噛んでいないから、そして量は食べているけど身になっていないからです。ケーキをたくさん食べても満腹感がないのは、栄養が吸収されて体に同化していない証拠。栄養素はバランスよく摂取して初めて体に吸収され、満腹感、満足感につながります。同じものを食べてばかりいるといつまでもお腹がいっぱいにならないのはこのためです。
菅井:ストレスで食べ過ぎてしまう人も多いみたいです。
根本:現代人によくある悩みですね。人はストレスを感じると防御反応が働き、本能的にいつも以上に栄養を蓄えようとしてたくさん食べようとしてしまいます。ストレスによる食べ過ぎには注意してください。
菅井:太るメカニズムがわかると、無理なダイエットをしなくなりますね。ヨギのみんなもおいしく正しく食べて、太らない体を手に入れてください!
(右)菅井悦子さん
モデル、ヨガインストラクター。高校在学中にノンノフレンドとしてモデルデビュー。ノンノ専属モデルを経て、ファッション、美容、カルチャーなどの様々な雑誌で活躍。2009年に全米ヨガアライアンスを取得し、リストラティブヨガ、マタニティヨガなどの講師を担当。2015年より独自メソッドである肉体造形ヨガ「UBY」を展開し、ボディメイクや食事指導を精力的に行う。2019年、日本食文化栄養協会を設立し理事長に就任。
(左)根本美穂さん
Ripple代表。日本食育協会、評議員、認定講師、上級食育指導士。食育、スポーツ栄養学に精通し、現在プロスポーツ選手として活躍するアスリートにも幼少期から食事指導を行っている。母と子を対象にした料理教室の開催も多数行い、2018年には日本食育協会神奈川支部の理事を務め上げ、2019年より日本食文化栄養協会の理事に就任。
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