毎日の1杯で体内の炎症を抑制! 4週間で炎症マーカーが低下、トマト×大豆ジュースに慢性炎症改善の可能性【米研究】
なんとなく疲れやすい、体重が落ちにくくなった、健康診断の数値が気になり始めた…。年齢を重ねるにつれて現れるこうした変化の背景には、「慢性炎症」が関わっている可能性がある。そんなあなたにこの夏おすすめの飲み物とは?
リコピンとイソフラボン、2つの“健康成分”に注目
慢性炎症とは、ケガをしたときのような一時的な炎症とは異なり、体内で弱い炎症が長期間続く状態のこと。肥満や2型糖尿病、心血管疾患などのリスクを高めるだけでなく、加齢に伴うさまざまな不調との関連も指摘されている。そんな慢性炎症を、毎日の食事で改善できるかもしれない。米オハイオ州立大学の研究チームは、トマトと大豆を組み合わせた特製ジュースを4週間飲み続けることで、肥満のある成人の炎症マーカーが低下したと発表した。研究結果は学術誌『Molecular Nutrition & Food Research』に掲載されている。
研究チームが着目したのは、トマトに含まれるリコピンと大豆に含まれるイソフラボンだ。リコピンはトマトの赤い色素成分で、強い抗酸化作用を持つことで知られている。紫外線やストレスなどによって生じる活性酸素から細胞を守る働きがあり、美容や健康分野でも注目されてきた。
一方のイソフラボンは、大豆に豊富に含まれるポリフェノールの一種。女性ホルモンのエストロゲンに似た働きを持つことで知られ、更年期世代の健康維持をサポートする成分としても人気が高い。研究チームは以前から、トマトや大豆を多く摂る食生活と健康上のメリットとの関連を調べており、今回は両者を組み合わせた飲料が炎症に与える影響を検証した。
4週間で炎症関連タンパク質が低下
研究には肥満のある成人12人が参加した。参加者は4週間にわたり、1日2缶(計354ml)のトマト大豆ジュースを摂取。その後、比較のため、リコピンやイソフラボンをほとんど含まないトマトジュースも飲んだ。血液検査の結果、トマト大豆ジュースを飲んだ期間にのみ、炎症に関わる複数のサイトカインが有意に減少していた。トマト大豆ジュースを飲んでいた期間には、血液中の炎症に関わる3種類のタンパク質(IL-5、IL-12p70、GM-CSF)が有意に減少した。また、肥満と関連が深い炎症マーカー「TNF-α」も減少傾向を示した。
食事が体の状態を変える可能性
血液検査でも成分の吸収を確認された。研究では、血液中のリコピン濃度が約2.5倍に増加しており、ジュースに含まれる成分が体内にしっかり吸収されていることも確認された。さらに尿の分析では、大豆イソフラボンの代謝産物が増加しており、大豆成分も体内で活発に利用されていることが示された。
これは、ジュースに含まれる成分が実際に体内で利用され、生理学的な変化をもたらしていたことを示している。研究を主導したジェシカ・クーパーストーン准教授は、「食事による介入で炎症を調節できるのかを検証したかった」と説明する。毎日の食事は、単に空腹を満たすためだけのものではない。今回の研究は、身近な食品に含まれる成分が体内の炎症状態に働きかける可能性を示した。トマトと大豆。どちらも特別な食材ではないからこそ、毎日の食卓を見直すヒントになる研究といえそうだ。
出典:
Drinking Tomato-Soy Juice Every Day May Help Reduce Chronic Inflammation, Study Finds
Tomato-Soy Juice May Reduce Chronic Inflammation, New Study Says
This tomato-soy juice reduced inflammation in just four weeks
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