台湾吸水ショーツ開発者が語る、女性が月経期の理想的な過ごし方を追求する【生理フルネス】とは

 台湾吸水ショーツ開発者が語る、女性が月経期の理想的な過ごし方を追求する【生理フルネス】とは
photo by GoMoond ©
竹田歩未
竹田歩未
2023-09-03

みなさんは吸水ショーツを履いたことはありますか?ここ数年間で、国内で買える吸水ショーツブランドは右肩上がりに増加中。その中でも台湾初の吸水ショーツブランド「ムーンパンツ」は早い段階から日本で取り扱われており、現在も抜群の存在感を示しています。今回は「月亮褲(ムーンパンツ)」を展開する「谷慕慕®️ GoMoond®️」共同創業者&デザイナーの陳苑伊(ユアン・イー)さんにインタビュー。開発秘話や、商品への想い、そして台湾で吸水ショーツカルチャーを築く難しさを語っていただきました。

広告

台湾で「生理フルネス」を体現したい

ーームーンパンツをユーザーに届けるにあたり、どのような想いがありますか?

わたしは台湾を「生理フルネス(月經豐盛/Menstrual Abundance)」を体現する場所にしていきたいです。「生理フルネス」とは、正しい知識と豊富なアイテムによって月経体験を充実させ、自らの手で理想的な過ごし方を作り上げていく状態を指します。さらに言えば、自分の身体への意識を変えるきっかけを与えてくれるでしょう。

もし私たちがやらなければ、他にやる人がいないのでは?

世の中が変化していく様子を傍から見守るだけでは、「生理フルネス」が実現に向かっていくかは定かではない。望んでいる未来を形にするべく、今後もこの業界に積極的に携わっていきたいです。自分が取るべき行動をわかっていたのに何もできずに後悔するよりも、その時点でできることに足を踏み入れる方がいい。もし自分がやらなかったら絶対に悔しい思いをすると思ったので、動きました。今後も、生理用品を進化させ続けて、ナプキンの他にも多くの選択肢がある世の中を作っていきたいです。

shop
photo by GoMoond ©

選べる生理用品の先駆け

わたしがムーンパンツの開発に携わり始めた頃、台湾ではナプキンユーザーが96%以上を占めていました。つまり、わたしが開発を始める前に、個人的にタンポンや月経カップを広めていた頃、僅か4%のユーザーとしか接触できていなかったわけです。そこで、その割合を5〜6%まで引き上げる目標を掲げていました。

最近ではナプキン以外の生理用品の種類も増えてきて、多くの方が新しい商品を使ってみたいと興味を持ってくれています。以前はナプキンオンリーで過ごしていた96%のユーザーも新しい生理用品を使い始めていますし、すでに吸水ショーツを履いている方に「他にどんな商品があるの?月経期間をより快適に過ごせるのかしら。」というお声もいただくようになりました。

今では、厚さやカタチが異なるさまざまな吸水ショーツが発売されています。ユーザーを見ていて感じたのは、一つ試した後にさらに別の商品にもチャレンジする方が多いこと。自分に合う商品が少しずつはっきりしてきます。

広告

AUTHOR

竹田歩未

竹田歩未

ライター/中国語翻訳。大学在学中に場所や時間に縛られない働き方に興味を持つ。卒業後の2022年〜ライターとして活動しながら念願の台湾留学を実現。Instagram「フェムテクラブ|フェムテック・フェムケアグッズ」を運営。SNS:Ayumi Takeda @ayumin_tkd フェムテクラブ @femteclub



RELATED関連記事

Galleryこの記事の画像/動画一覧

shop
多種
profile