「生理とは違う?」閉経に向かう40代の大量出血の理由と対処法

 「生理とは違う?」閉経に向かう40代の大量出血の理由と対処法
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大量出血の原因は

なぜ、今さらと思う時期に大量出血に見舞われるのか。閉経に向かい卵巣から分泌される女性ホルモン量は不安定になります。十分にホルモンが分泌されていないと、月経時に子宮内膜がうまくはがれず、厚くなってしまうことがあるのです。厚くなった子宮内膜は、ある月にまとまって剥がれて大量出血になったり、ダラダラと長い期間不正出血が続くことが。軽い月があると喜んでいると、重い月もでてくるのです。厄介なのは、周期が読めないこと。そして、いつ大量出血に襲われるかわからないことです。友人は外出時に「白いスカートやパンツが怖くて履けない」とファッションにまで振り回されていました。また、就寝時のトラブルでは、「シーツを汚してしまって、まるで学生時代のよう」という方も。私も月経時に寝るときは、万全を期しているつもりですが、度々パジャマを汚してしまい、最近ではお洗濯で落ちにくいシミが心配で、ブラックかネイビーカラーのパジャマのみです。

こうした40代に起きる大量の出血にも、最初に登場した吸水ショーツや月経カップは有効です。頻繁におトイレに行けないお仕事の方、外出時に大量の出血が気になる、白や明るい色のボトムを身に着けたい時に活用すれば、心配が減りますね。少量の出血が続く不正出血は、ナプキンを半月以上あてっぱなしという人もいます。そんな時は布ナプキンの活用です。ナプキンの不織布でデリケートゾーンが疲れてしまった時は、布ナプキンで休憩です。私のブランドでも扱っていますが、デリケートゾーン用のボディミルクでしっかり保湿するのもよいでしょう。生理用品の選択肢が増えたことは、更年期世代にも心強い味方です。心配いらずに、快適にお仕事をしたり、好きな服をきたり、ぐっすり眠ることができるように、どんどん活用していきたいですね。

大量出血や不正出血は、子宮筋腫、子宮体がんなどの婦人科疾患が隠れていることもあります。更年期だからと簡単に片づけず、この時期に起きやすい疾患ですので、このタイミングを機会に婦人科で検診を受けるようにしてください。

ライター/小林ひろみ
メノポーズカウンセラー。NPO法人更年期と加齢のヘルスケア会員。日本性科学会会員。性と健康を考える女性専門家の会 理事。デリケーゾーンブランドYourSide、潤滑ゼリーの輸入販売会社経営の傍ら、更年期に多い性交痛について情報発信を行う。幅広い性交時の痛みに関する情報サイト「Fuan Free (ふあんふりー)」を運営。

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