更年期トラブルに年齢は関係ない? 吉川千明さんに聞く「女性ホルモン乱れに効く、スキンケアの条件」
ホルモンバランスの乱れは、更年期症状や肌トラブルなど、さまざまな不調を引き起こします。女性ホルモンと不調はどのように関係しているのでしょうか。また、肌トラブルを予防・ケアするにはどうしたら良いのでしょうか。理想のスキンケアの条件を、オーガニックコスメと植物美容を日本に広げたナチュラルビューティの第一人者、吉川千明さんにお話を伺いました。
そもそも、女性ホルモンの働きとは?
女性ホルモンは卵巣から分泌される性ホルモンのこと。女性ホルモンは、体全体に影響を与えます。
「なんとなく不調を感じる…」という方は、以下のトラブルに心当たりはありませんか? チェックしてみましょう!
□ドキドキして眠れない
□疲れやすくなった
□汗の出が気になる
□風邪をひきやすくなった
□イライラする
□耳鳴りがする
□関節や節々が痛む
□顔が乾燥する
□肌荒れする
□ハリ・ツヤがない
□毛穴が目立つ
□喉が渇く
これらの不調は、女性ホルモンの働きである自律神経系・免疫・粘膜・肌・骨と関節・筋肉・代謝・脳・情動などが適切に作用されないことによって引き起こされている可能性があります。
「夜眠れない、暑くないのに汗が出るのは『自律神経』の乱れ。風邪をひきやすくなるのは『免疫』の弱まり。イライラしたり不安になるのは『脳と情動』によるものです。女性ホルモンは減少することで機能が弱まり、さまざまなトラブルを引き起こすので」(吉川さん)
年齢によって、女性ホルモンはどう変化していくの?
女性ホルモンは加齢とともに減少していきます。
女性ホルモンは、卵子のもとになる卵胞から分泌されます。女性は生まれた時に、卵巣に約200万個の卵胞を抱えているといわれています。卵胞は使っても使わなくても消えていき、50代になるとほぼ0になって閉経を迎えます。
卵胞が減ると同時に、女性ホルモンの分泌も減少していきます。
およそ35歳頃から体への影響が出始め、閉経前後の10年間である「更年期」に、最も大きな変化が訪れます。日本人女性の閉経年齢は、平均して51歳。個人差はあるものの、多くの人は40代後半からトラブルが顕著に現れ始めます。
「70年前と現代の女性を比較すると、閉経時期はほぼ一緒です。ただし、前者の平均寿命は50歳。だから、骨が弱くなる、毛髪が抜け落ちる、肌がボロボロになるなど、今は問題になっていることが問題になっていなかったんです。寿命が延びた今だからこそ、いつまでも綺麗で長く生きたいですよね」(吉川さん)
20〜30代も、トラブルが増えている!
20代は女性ホルモンが潤沢に出ている時期ですが、生理前はトラブルがつきもの。これは月経前にエストロゲン(※1)の分泌が減少するために起こります。
出産を迎えた人の場合、月経が回復するまでは、女性ホルモンが急激に低下します。産後に髪が抜け落ちたり肌が荒れやすいのは、このためです。
さらに70年前と比較すると、20〜30代においても、トラブルは増加しています。
「妊娠中は月経がないため、女性ホルモンの影響を受けにくい時期。現代は、昔と比べて一生の出産回数が減り、月経回数が増えています。また、ストレスの影響でホルモンバランスが崩れやすくなったこともあり、20代や30代でもトラブルに悩む人が増えています」(吉川さん)
※1:女性ホルモンは、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2つが存在します。特に、女性の肌や髪をつややかにしたり、気持ちを明るくさせるのはエストロゲンです。
吉川さんに教わる「理想のスキンケア」
女性ホルモンの減少によるトラブルの中でも、特に感じやすいのが「肌」にまつわる悩み。シミ・シワ・たるみが目立つ、ツヤがなくなる、肌がムラになって焼けやすくなるなど、トラブルは多岐にわたります。
そんな肌のために、吉川さんが考える、理想的なスキンケアの条件とは?
1.敏感な肌にも使える
過敏になった肌への刺激を和らげ、潤して弾力やハリを回復させることができる。
2.年齢を問わずに使える
女性ホルモンの減少はあらゆる年代に共通するもの。
・更年期を迎えた
・毎月の月経前に不調を感じる
・ストレスが影響して、ホルモンバランスを崩してしまった
・出産を迎えた
・閉経して何年も経っていて、既に女性ホルモンのサポートを受けていない
など、変化しやすい女性のどんなシーンにも使える。
3.忙しい朝、疲れている夜、いつでも手軽に使える
仕事が忙しかったり子供が小さいと、スキンケアに時間をかけられない。たくさんのアイテムを使い分けると、お金がかかってしまう。
4.気持ちよく使える
イライラや不安な気持ちを抱えているからこそ、香りが良いなど心地よく使えるものが良い。
「実は、これらを全て叶えてくれるアイテムを開発しました。ホルモンバランスの影響を受けている、全ての人が使えるスキンケア商品です」(吉川さん)
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。
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