女性のゆらぎの時期「更年期」の不調におすすめのハワイのアロマ

女性のゆらぎの時期「更年期」の不調におすすめのハワイのアロマ
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寺岡早織
寺岡早織
2021-03-12

40代半ば頃から女性は「更年期」と呼ばれる「ゆらぎの時期」に入ります。これは誰もが通る道ではありますが、この時期に「更年期障害」と呼ばれる心身の不調を経験する人も少なくありません。今回は不快な症状を軽減できる可能性のあるハワイのアロマをご紹介します。

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個人で多少の差はあるものの、日本人女性は平均50歳で閉経を迎え、その前後10年間(45〜55歳頃)を「更年期」と呼んでいます。卵巣の機能低下が起こり、女性ホルモン(エストロゲン)が急激に減少することで、ホルモンや自律神経のバランスが不安定になり、心身の不調が現れやすくなる時期でもあります。

症状は全身さまざまな形で現れますが、今回の記事では以下の症状を緩和させるといわれているハワイ由来のアロマをご紹介します。

ホットフラッシュ・ほてり

女性ホルモン(エストロゲン)の現象により血管の収縮や拡張をコントロールしている自律神経が乱れることによって起こり、更年期の女性の約6割が経験します。脱ぎ着がしやすく体温調節のしやすい服装を身につけたり、物理的に首筋を冷やしたりすることでも対処できます。

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ホットフラッシュにオススメのアロマブレンド

ジャスミンアブソリュート……3滴 (またはクラリセージ)

プチグレイン……3滴

ベルガモットミント……3滴

ゼラニウム……2滴

ローズオットー……1滴

ホホバオイル……10ml

ココナッツオイル……20ml(またはスイートアーモンドオイル)

ここがハワイ!

ジャスミンはハワイでは「ピカケ」と呼ばれ、プリンセスカイウラニが愛した花としても有名です。白くて香りの良いジャスミンはハワイではレイにも使用されるおなじみの花です。

ココナツオイルはヤシの実から抽出されるオイル。食用に使われることが多いですが、お肌に使うこともできます。古い角質を除去し、肌を若々しく保つ効果があります。

使い方・注意点

更年期のホットフラッシュ(ほてり)、感情の起伏や気分のムラ、ホルモンバランス調整におすすめのブレンドです。更年期以外でも生理周期の乱れやPMSの気分の落ち込みなどにも効果が期待できます。

首筋(特に首の後ろが効果的)、胸元、手首の内側などに塗ります。

*エストロゲン様作用がある精油が含まれているため、ホルモン依存性腫瘍や子宮筋腫等の疾患、妊娠・授乳中はご使用をお控えください。

睡眠トラブル

不眠や眠りが浅い、早朝に目が覚めるというのも更年期によくある症状の一つです。女性ホルモンの低下により自律神経のバランスが不安定になることによって起こると言われています。

午後はカフェインを控える、眠りに入る1時間前からはスマホやタブレットなどを使わない、部屋の電気を少し暗めにするなどの対処法も効果的です。

また人間は体温が下がった時に眠くなるため、就寝時間の1〜2時間前にぬるめのお風呂に入ると就寝時間あたりに体温が下がり眠りにつきやすくなります。

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不眠におすすめのアロマブレンド

マンダリングリーン……6滴

ラベンダー……4滴

カモミールローマン……2滴

ククイナッツオイル………30ml(またはホホバオイル)

ここがハワイ!

ククイはハワイの州木に認定されています。ククイの実はお守りやレイの飾りとしても使われています。ククイの実や種から抽出されるオイルは日本ではあまり知られていませんが、ハワイではお馴染みのオイル。肌や髪の潤い効果が高く、古くから強い日差しや潮風に晒されたハワイの人の肌や髪をケアしてきました。敏感肌や乾燥肌の方にもおすすめのオイルです。

また、ククイナッツオイルにはナチュラルな日焼け止め効果があります。肌を守りながらも自然環境にも優しいククイナッツはハワイのドラッグストアに日焼け止めと並んで販売されています。

使用法

心身のバランスを取りながら、緊張とストレスを和らげて眠りの質を改善することが期待できます。

胸、背中上部、こめかみに優しくマッサージします。

アロマオイルは希釈して使いましょう

アロマオイル(精油)は植物から成分を抽出したもので、成分が濃縮されているため、そのまま原液で肌に塗布はできません。肌に負担をかけないようにキャリアオイル(ホホバオイルやスイートアーモンドオイルなど)に混ぜて使いましょう。アメリカの基準ではボディには2%、フェイスには1%の希釈を勧めています。アロマオイル1滴が大体0.05mlなので、目安は以下の通りになります。

1%希釈:キャリアオイル50mlにはオイル10滴

2%希釈:キャリアオイル50mlに対してオイル20滴

ゆらぎの時期におすすめのリラックス法

物理的な女性ホルモンの減少を経験するだけでなく、更年期と言われる時期は、女性がいくつもの社会的役割がのしかかってくる時期でもあります。親の介護や、子供の受験や自立、職場での責任のある立場など、自分以外の周りを取り巻く状況が大きく変わり、ストレスにさらされることで、更年期の心身の不調が増長されてしまうこともあるようです。そんな時には、時には好きなアロマの香りとともにゆっくりと自分を甘やかすことも必要です。

教えてくれたのは……Sachiさん
ハワイの植物療法にも精通するアロマカウンセラー&ハーバリスト。Naturopathisc Studio HERBALiSMオーナー。ヨガ実践者向けにはチャクラに基づいたアロマブレンドのアドバイスも好評。精油の香りを用いてクライアントに気づきを与えるアロマカウンセリングが得意分野。instagram : @naturopathic.herbalism

ライター/寺岡早織
2003年からヨガを始め、その後ピラティスを始める。2010年BASIピラティスインストラクター資格(マット、マシン)を取得し、ピラティス指導を開始。結婚を機に2013年ハワイに移住し、その後もピラティス指導を続ける。2015年よりハワイでの日本人向けRYT200の解剖学講師を務める。2018年よりヨガ・ピラティスインストラクターに特化したプロフィール写真のカメラマンとしても活動を開始。2020年コロナ禍でのロックダウン中に念願の英語でのヨガティーチャートレーニング200時間を修了。趣味は絵を描くこと。Instagram (ピラティスアカウント):@saori_pilates、Instagram(ハワイ写真アカウント):@saori_hi_photography

医師監修/佐藤瑠美先生
朝倉医師会病院勤務。医学博士、内科認定医、総合内科専門医、感染症専門医、感染症指導医、呼吸器専門医、呼吸器指導医、アレルギー専門医、化学療法認定医、化学療法指導医、抗酸菌症認定医、抗酸菌症指導医、インフェクションコントロールドクター、肺がんCT検診認定医

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