「生理とは違う?」閉経に向かう40代の大量出血の理由と対処法

 「生理とは違う?」閉経に向かう40代の大量出血の理由と対処法
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性の健康に関するアクティビストでありメノポーズカウンセラーの小林ひろみさんに、40才からの性生活や更年期をより良いものにするためのアドバイスをいただきます。

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昨年は、空前の生理用品ブームだと私は感じていましたが、皆さんはどうでしょうか。大阪のデパートでは生理用品などを集めた売り場スペースが開設されたり、他のデパートでも期間限定で特設コーナーが設けられたりしたようです。生理をタブー視しないという声や、今まで辛くて我慢していた生理を多様な選択肢のある生理用品で対応する動きが出ました。目新しい生理用品で印象的だったのは、吸水ショーツ。ナプキン2~3枚分ほどの経血を吸収できるというショーツです。他には月経カップ。これは、小さなシリコン製のカップを腟に挿入し経血を受け止めます。こちらも洗って何度も使えます。月経カップを数年愛用し、使い慣れている友人は、とても心配な日以外はナプキンも要らなくなって快適といいます。

月経カップ
シリコン製の月経カップ。折りたたんで膣に挿入して使う。photo by Adobe Stock

閉経に向かう40代、未経験の大量出血に戸惑う

私は、メノポーズカウンセラーという更年期や閉経世代を中心に活動をしているので、生理用品とは、無関係と思われがちですが、実は閉経に向かう40代は経血量が多い悩みやダラダラと続く不正出血で困るなどの相談があります。閉経に向かう段階として、経血量が徐々に減り、周期が開き始めて、最終的に閉経を迎えるというイメージがあると思います。しかし現実は個人差があり、皆がそうではないものの、多くの方が最初のうちは月経周期の間隔が短く「また生理がきた」と感じることが多いようです。そして、ある日から35日、40日と間隔が開き「あれ、まだ生理が来ない」というパターンをたどる方が多いようです。私のまわりの女性たちの声を聞いても、だいたい同じでした。そして周期に関係なく、悩むのが経血量。若いころに、経血量で悩んだことがなかった人も、「なぜ、この40代に大量出血が!?」と思う人が出てきます。この未経験の大量出血に戸惑い、「この歳で夜用のナプキンやタンポンを買うとは…」と嘆く声を耳にするのです。他では2週間も少量の出血が続きナプキンをつけっぱなしという人も。

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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