朝一杯の緑茶は血管にいい?悪い?医師が教える「飲む時間」で変わる効果
「朝はコーヒーより体に良さそうだから緑茶」―そう思っている人、かなり多いです。実際、緑茶は血管に良い成分の宝庫。でも外来で話を聞いていると、「飲むタイミング」で逆に血管や自律神経を疲れさせている人も少なくありません。今回は、朝の緑茶がプラスに働く人と、マイナスになりやすい人の違いを、時間帯という視点から整理します。医師が解説します。
緑茶が血管に良いと言われる理由
緑茶が健康にいいと言われる最大の理由はカテキンです。
カテキンには、血管の内側を傷つける酸化ストレスを抑える作用があります。
動脈硬化の初期段階では、血管内皮がじわじわダメージを受けますが、カテキンはその進行を緩やかにしてくれます。
さらに、緑茶にはテアニンという成分も含まれています。
これは自律神経を落ち着かせる方向に働くため、うまく使えば血圧の安定にもプラスです。
ここまで聞くと、「朝イチに飲めば最強」と思いますよね。
ところが、問題はここからです。
朝一杯の緑茶が逆効果になるケース
ポイントは空腹と体内リズムです。
朝起きた直後の体は、軽い脱水状態で、血管はキュッと収縮しています。このタイミングで緑茶を飲むと、含まれるカフェインが一気に効いてしまう人がいます。
カフェインは血管を収縮させ、交感神経を刺激します。特に、もともと血圧が高めの人、朝に動悸や不安感が出やすい人では、血管への負担が一時的に強くなります。
- 実際の例
40代男性、健康診断では問題なし。ただ「朝だけ頭が重い」「出勤前にイライラする」と訴えていました。話を聞くと、起床後すぐに濃い緑茶を一杯。水はほとんど飲まない。
この方は、緑茶を飲む前にコップ一杯の水を追加し、緑茶は朝食後に変更。それだけで朝の不調はかなり軽減しました。
- もう一つ注意したいのが、胃腸
緑茶のカテキンは空腹時に胃を刺激しやすく、胃がムカムカする人もいます。
胃の不調は自律神経を介して血管の緊張にも影響します。
医師がすすめる「血管に優しい」緑茶の飲み方
結論はシンプルです。
朝イチは緑茶より準備時間を。おすすめの流れはこうです。
起きたらまず常温の水を一杯。これで血液の粘度が下がり、血管がゆるみます。
↓
その後、身支度をして朝食をとる。
↓
緑茶は食事中か食後に。
このタイミングなら、カテキンの抗酸化作用は活かしつつ、カフェインの刺激は穏やかになります。
- どうしても朝食前に飲みたい人は、薄めがおすすめです。
- ティーバッグなら短時間、茶葉なら少なめ。
- 熱すぎない温度もポイントです。刺激を減らすだけで、血管の反応はかなり変わります。
- 逆に、午後や夕方の緑茶は注意が必要です。
夕方以降はカフェインが睡眠を浅くし、結果的に血管修復の時間を奪います。血管は寝ている間にメンテナンスされるので、睡眠の質はかなり重要です。
まとめ
緑茶自体は、血管にとって心強い味方です。ただし、朝イチの空腹状態でいきなり飲むと、体質によっては血管や自律神経に負担をかけます。
水で体を目覚めさせてから、食後に緑茶。この順番を意識するだけで、同じ一杯でも効果は大きく変わります。
体に良いものほど、タイミングが大事。朝の緑茶、飲み方を一度見直してみてください。
今回の記事が少しでも参考になれば幸いです。
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