朝食前のブラックコーヒーが血糖値を乱す人がいる?医師が解説する体質差の正体
「朝はブラックコーヒーだけ。朝食は食べない」―健康志向の人ほど、意外と多い習慣です。糖分ゼロ、カロリーほぼゼロ。一見すると、血糖値にも優しそうですよね。ところが実際には、朝食前のブラックコーヒーで血糖値が乱れる人が確実に存在します。しかも本人は「甘いものも飲んでないし、何が悪いのかわからない」という状態になりがち。ここには、かなりハッキリした体質差の正体があります。医師が解説します。
血糖値は「食べ物」だけで上がるわけじゃない
まず大事な前提から。
血糖値を上げるのは、糖質だけではありません。ホルモンでも上がります。
朝、私たちの体では
・コルチゾール
・アドレナリン
といった「目覚まし系ホルモン」が自然に分泌されています。
これらは
・血糖を上げる
・血圧を上げる
・脳を覚醒させる
という働きを持っています。
ここでブラックコーヒーを飲むとどうなるか。
カフェインが
・交感神経をさらに刺激
・コルチゾール分泌を後押し
結果として、肝臓から糖が放出され、血糖値が上がる。
つまり、何も食べていなくても血糖値は上がるんです。
血糖が乱れやすい人の「典型的な具体例」
ここから、かなり具体的にいきます。
例①:40代・営業職男性
- 朝は時間がなく、ブラックコーヒーのみ
- 昼前に強い空腹感とイライラ
- 昼食後、異常な眠気
- 健診では「空腹時血糖は正常」
この人、実際に連続血糖測定をすると、朝のブラックコーヒー後に血糖がグッと上昇 → その後急降下という乱高下をしていました。
原因は、
・ストレス多め
・睡眠不足
・もともとインスリン分泌が弱め
つまり、カフェイン刺激に血糖が振り回される体質だったわけです。
例②:50代・ダイエット中の女性
- 朝食抜き+ブラックコーヒー
- 午前中に手の震え、冷や汗
- 甘いものが無性に欲しくなる
- 「低血糖気味かも?」と自己判断
実はこのケース、低血糖ではなく「反応性高血糖」。
朝のカフェイン刺激で血糖が一度上がり、それを下げようとしてインスリンが過剰に出る。
結果、急降下して不調が出る。
本人は「朝食を抜いている=血糖は低いはず」と思い込んでいました。
なぜ「平気な人」と「乱れる人」が分かれるのか
ここが一番大事なポイントです。
朝食前のブラックコーヒーで問題が出る人には、共通点があります。
・ストレスが慢性的
・睡眠不足
・糖尿病家系
・インスリン分泌が弱い
・空腹時間が長くなりやすい
逆に、
・睡眠が安定
・ストレス少なめ
・代謝が若い
こういう人は、影響が出にくい。
つまりこれは「コーヒーが悪い」のではなく、「体側の余力の差」。
余力が少ない人ほど、朝の刺激に血糖が振り回されやすいんです。
医師がすすめる「血糖を乱さない朝コーヒーの飲み方」
完全にやめる必要はありません。ポイントは3つです。
① 起床後すぐは避ける
最低でも30〜60分あける。
② 何か一口入れてから
ナッツ、ヨーグルト、ゆで卵半分でもOK。
③ 体調が悪い日は無理しない
動悸・不安感が出る日は、白湯や水に切り替える。
これだけで、「午前中の不調が消えた」という人は本当に多いです。
まとめ:ブラックコーヒーは「体力がある人向け」の習慣
朝食前のブラックコーヒーは、誰にとっても安全な健康習慣ではありません。
特に
- 疲れが抜けない
- 午前中に不調が出る
- 健診は正常なのに調子が悪い
こういう人ほど、血糖の乱れを疑う価値があります。
血糖は、「甘いものを食べたかどうか」だけでは決まりません。
刺激にどう反応する体かどうか。そこに気づけると、朝の1杯は“敵”にも“味方”にもなります。
体調が教えてくれるサイン、一度ちゃんと聞いてあげてください。
今回の記事が少しでも参考になれば幸いです。
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