仕事前の集中力UPに効果を発揮!コーヒーの代わり試したい「緑茶」おすすめの飲み方は?栄養士が解説
食後の眠気冷ましや頭をすっきりさせたい時、コーヒーやエナジードリンクを飲む方が多いと思います。しかし集中して作業をしたい時は緑茶もおすすめなんです!この記事では緑茶が集中力アップにおすすめな理由と、作業のお供におすすめな緑茶を管理栄養士が解説します。
緑茶が集中力アップに効果がある理由は?
コーヒーと同等のカフェインが含まれる
緑茶は種類によりコーヒーと同等のカフェインを含みます。緑茶のカフェインは茶葉の若い芽に特に多く含まれているので、若い芽を摘んで作る玉露や抹茶はカフェイン含量が多くなります。一般的な緑茶はお茶の葉をお湯に入れた浸出液を楽しみます。抹茶は緑茶の葉を細かくすりつぶし、茶葉を溶かして飲むのでカフェイン含量も高くなります。カフェインの摂りすぎが気になる方は緑茶の種類を選べばカフェイン量を抑えることもできます。
【1食当たりカフェイン含有量】
- コーヒー :60 mg/100 ml (浸出方法:コーヒー粉末10 g/熱湯150 ml )
- インスタントコーヒー:57 mg/100 ml (浸出方法:インスタントコーヒー2g/熱湯140 ml)
- 玉露 :160 mg/100 ml( 浸出方法:茶葉 10 g/60 ℃の湯 60 ml)
- せん茶 :20 mg/100 ml (浸出方法:茶 10 g/90 ℃430 ml、1 分)
- 抹茶粉末:128mg/4g(浸出方法:茶4g/熱湯60ml)
緩やかな興奮作用で頭が冴える
カフェインを摂るだけならコーヒーの方が優秀では?と思うかもしれませんが、緑茶にはテアニンという成分も含まれます。テアニンはお茶のうま味成分に関与する成分です。通常カフェインは強い興奮作用を持ちますが、テアニンはカフェインの興奮を抑制する働きがあります。またテアニンは脳の神経細胞を保護するため、テアニンを摂るとリラックスした状態になります。カフェインとテアニンを同時に摂ることで集中力が長続きします。カフェインの興奮作用は個人差はあるものの、平均的に4時間と言われています。なのでコーヒーは一時的な興奮作用を得るには優秀な飲み物ですが、カフェインの効果が切れた時、急にどっと疲れがおそってくる感覚がある方もいるはずです。一方緑茶はテアニンの作用で爆発的な興奮作用は持たないものの、緩やかに集中力が続きます。テアニンも若い芽に多く含まれ、成熟するにつれて量が極端に減ります。
どんな緑茶を選べば良い?おすすめ3選
緑茶と一言で言ってもその種類は様々です。緑茶とはお茶の中でも発酵させずに作るお茶の総称を指します。ここでは味とカフェインの含有量からおすすめの緑茶を3種類紹介します。
短時間で集中したい時は抹茶
抹茶はしっかりとした苦みが特徴的で、香りが強いことから抹茶を使ったスイーツやドリンクにも良く使われます。抹茶はすりつぶした茶葉を溶かして飲むためカフェイン含有量が高く、1日に何杯も飲むことはおすすめしませんが短時間で集中して作業をしたい時にはおすすめです。牛乳と合わせてラテにすると苦みが和らぎマイルドになります。
緑茶のうま味をしっかり感じたい方は玉露
玉露は甘みとうま味が特徴のお茶で飲みやすく、お茶本来のうま味を感じたい方にはおすすめです。カフェインもしっかり含まれているので抹茶と同じく濃い目の玉露を飲むと頭がシャキッとします。茶葉の中では高級なので手に入りにくいのがデメリットですが、玉露と他の茶葉を混ぜた緑茶も多く出回っているので、自分で好みの種類を見つけてみましょう。
日常使いなら煎茶
煎茶は渋みとうま味が特徴的で、最も多く市場に出回っている緑茶です。飲みやすく慣れ親しんだ味で日本人には馴染がある味だと言えます。前者の抹茶や玉露と比べるとカフェイン含有量が少ないので、カフェインの摂りすぎが気になる方や日常的に緑茶を飲みたいという方は煎茶がおすすめです。
〈参考文献〉AUTHOR
田中ひろか
管理栄養士。 保育園栄養士、ダイエットインストラクターとして食事指導とレシピ提供の経験を経て渡豪。 バイロンベイでのヨガリトリート中ベジタリアンの食生活を経験したことから、幅広い野菜の食べ方を知る。 食を楽しみながら健康的なライフスタイルを築くため、’’野菜をおいしく手軽に食べる方法’’を研究中。 現在はメルボルンに在住し、オンラインの食事指導とカフェのヴィーガン、ベジタリアンメニューの提案に携る。
- SHARE:
- X(旧twitter)
- LINE
- noteで書く