コーヒーと緑茶、カフェインが多いのはどっち?カフェインを摂取するとどうなる?管理栄養士が解説
コーヒーに含まれているイメージが強いカフェイン。実は緑茶にも含まれていることを知っていますか?この記事では、コーヒーと緑茶のどちらに多くカフェインが含まれているのか、そもそもカフェインとはどういった成分で安全なものなのかなどについて管理栄養士目線で紹介していきたいと思います。
カフェインとはどういうもの?
カフェインは、コーヒー豆や茶葉、カカオ豆などに含まれている成分で、最近ではエナジードリンクなどにも豊富に含まれています。中枢神経の刺激作用を持っているため、覚醒効果や集中力の向上、疲労感の軽減などに効果があると言われています。他にも、利尿作用や循環器系への影響も明らかになっています少。
カフェインは危険?
カフェインは、少量摂取であれば問題ありませんが、過剰摂取により中枢神経系が過剰に刺激されると、めまいや心拍数の増加、不眠などが起こります。他にも、消化器官の刺激により下痢や吐き気、嘔吐を引き起こす可能性もあります。昨今では、エナジードリンクに特に多くのカフェインが含まれているため、過剰摂取による問題も起こっています。そのため、摂取量には注意が必要な成分であると言えます。
カフェインの摂取量とは?
カフェインに対する感受性は個人差が大きく、日本では明確な摂取量の基準値が定められていません。しかし、海外では許容一日摂取量(一生涯、毎日摂取し続けても健康への悪影響がないと考えられる 1 日当たりの摂取量。)が定められており、成人は400mg、健康な子どもや青少年では、体重 1kg 当たり 2.5mg や 3mg程度とされています。ちなみに、カフェイン400mgは、おおよそコーヒー4杯分と言われています。
コーヒーと緑茶どちらのほうがカフェインが多い?
では、実際にコーヒーと緑茶のどちらがカフェインが多いのでしょうか?どちらも商品や淹れ方によってカフェインの量に違いがありますが、コーヒーとお茶(緑茶や麦茶など)の各商品数十種類を検査し、食品成分表の「コーヒー浸出液」のカフェイン量と比較しました。その結果、コーヒーは、「コーヒー浸出液」のカフェイン量よりも多い商品が多く、お茶は「コーヒー浸出液」のカフェインの5〜40%しか含まれていませんでした。そのため、一般的にコーヒーのほうが緑茶よりもカフェインが多いと言えます。
まとめ
コーヒーと緑茶のどちらがカフェインが多いか、そもそもカフェインとはどのような成分なのかについて紹介してきました。コーヒーと緑茶のみを純粋に比較した結果はありませんでしたが、一般発売されている商品では殆どの場合でコーヒーのほうがカフェインが多いと言える結果となりました。カフェインは過剰摂取による影響があり、その感受性に個人差も大きい為、周りの人が飲んでいるからと油断せず、コーヒーやエナジードリンクなどの摂取量を今一度考え直すきっかけにしてもらえると嬉しいです。
参考:
AUTHOR
中村友也
フリーランス管理栄養士。 私立大学の管理栄養士養成課程を卒業後、新卒で高度急性病院で栄養管理、栄養指導に従事。栄養指導件数は300件以上。その後独立しフリーランスへ。 現在は管理栄養士としての知識や経験を活かし、ライターとして健康、栄養ジャンルの記事を執筆。 また、自身の体験を元にしたブログの運営やコミュニティの代表も務めている。
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