痩せるためにコーヒーを飲んだ方がいいのか、飲まない方がいいのか?管理栄養士の見解は

 痩せるためにコーヒーを飲んだ方がいいのか、飲まない方がいいのか?管理栄養士の見解は
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石松佑梨
石松佑梨
2023-12-08

コーヒーは交感神経を刺激し、脂肪燃焼を促します。実際、ダイエットのサポートとしてコーヒーを利用している人もいるのではないでしょうか? ただし、摂取量や個々の体調には留意する必要があります。詳しくは本文をご覧ください。

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コーヒーに含まれる成分とは?

コーヒーにはさまざまな成分が含まれています。最も知られた成分がカフェインです。コーヒーのほか、紅茶、チョコレート、エナジードリンクなどにも含まれ、交感神経を刺激して覚醒感もたらします。また、強い抗酸化作用を持つのが、クロロゲン酸です。じゃがいもやりんご、ごぼうなどにも含まれています。クロロゲン酸は、健康に対する様々な効果が期待されている成分です。

ただし、コーヒーにはメリットだけでなく、デメリットもあります。詳しくみてみましょう。

コーヒーの「体脂肪燃焼効果」について

まずはコーヒーを飲むメリットについてです。

カフェインには交感神経を刺激する作用があります。代謝が上がることで脂肪燃焼を促したり、覚醒感や注意力を向上させて作業効率をアップさせたり、疲労感を軽減させたりする効果が期待できるでしょう。

一方のクロロゲン酸は強力な抗酸化物質であり、細胞を酸化ストレスから守る働きがあります。これによって細胞のダメージを減少させ、老化や炎症を防ぎます。また、脂質代謝を促し、体脂肪の分解を助ける効果も期待されています。

いずれも、体脂肪燃焼を促す効果が期待できる成分です。

コーヒー
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コーヒーを飲む「デメリット」について

コーヒーの香りにはリラックス効果があります。ただし、カフェインの交感神経を活性化する作用は、ストレスを感じやすくしてしまうことも…… つまり、脂肪燃焼効果があるからと言って、たくさん飲めばいいということではないのです。

カフェインを過剰に摂取した場合にはめまい、心拍数の増加、興奮、不安、震え、不眠症、睡眠障害、下痢、吐き気等の健康被害をもたらすことがあります。 高濃度のカフェインは心拍数を上昇させ、不安感や神経過敏を引き起こすことがあるでしょう。また、カフェインは胃酸分泌を増加させるため、胃腸の刺激や胃もたれを引き起こす可能性があります。

また、デスクワークの飲み物が、全てコーヒーだという方も、要注意。コーヒーには強い利尿作用があるため、水分補給のつもりが、逆に脱水症状をもたらすケースがあるのです。

では「過剰」「たくさん」「飲み過ぎ」……というのは、どのぐらいの量を指すのでしょうか。残念ながら、皆にとってちょうどよい摂取量はわかりません。コーヒーの成分は豆の種類、産地、焙煎方法、抽出方法などによっても異なるからです。さらには、個々の感受性や健康状態によっても影響は違います。今回、デメリットとして挙げたような症状がみられた場合は、飲み過ぎのサインととらえ、自分にあう飲み方(種類、量、タイミングなど)を探していくのがベストでしょう。

ただし、カフェインには依存性があります。毎日大量に飲んでいた人が急にコーヒーを飲まなくなると、頭痛や倦怠感などをもたらすこともあるので、その場合は少しずつ減らしていくようにしてみましょう。

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石松佑梨

石松佑梨

サッカー日本代表選手をはじめ、世界で活躍するトップアスリートたちの専属管理栄養士として従事。のべ2万人以上に提供してきた「頑張らない食トレ」を武器に、近年は企業の健康経営や地域創生も展開する。幼い頃から「おいしい」への執着心が人一倍強く、おいしく健康に食べるための「ずるい栄養学」で、誰もがおいしく食べて健康になれる社会を目指している。著書に『過去最高のコンディションが続く 最強のパーソナルカレー』(かんき出版)がある。



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