短時間でも熟睡できる「ヨガニードラ」のボディスキャンとは?【ヨガと睡眠 ♯2】

 短時間でも熟睡できる「ヨガニードラ」のボディスキャンとは?【ヨガと睡眠 ♯2】
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井上敦子
井上敦子
2019-04-17
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ボディスキャンで緊張を解放しよう

では、どうしたらそこにある緊張に気が付くことができるのでしょう? ヨガニードラでは最初に、『ボディスキャン』という身体の細かい部分に意識を向けていく練習を行います。ヨガニードラの全ての過程を練習すると30分以上の時間が必要なので、まずはこのボディスキャンのみ行ってみると良いでしょう。『右足の親指を意識する、次に人差し指、薬指、中指...』といった具合に、日常生活ではほとんど意識することのない身体の細部に意識を巡らせていく練習です。

身体の細かい部分に意識を向けると、気が付いていなかった緊張に出会うことあります。頭の内側の重たさに気が付いたり、胃の中の不快感に気が付いたり、腕から力が抜けないことに気が付いたり。思った以上に疲れている、と気が付くこともあるかも知れません。そういった緊張に気が付けたら、次にその部分がリラックスしたと意識的に感じます。その過程を繰り返し行いながら丁寧に緊張を解放していきます。

リラックスをしたと感じるだけで緊張が解放出来るのか?と疑問に思われるかも知れません。しかしながら私たちの意識というのは大きな力を持っていて、意識が向いた方向に身体も心も向かうように出来ています。それは、意識と身体が離れている状態では発揮されない力です。そんな内なる癒しの力を感じることが出来るのは、ヨガニードラや瞑想といった繊細なヨガの練習がもたらしてくれる恩恵です。

ボディスキャンはどうやって行うの?

それでは最後に、ボディスキャンを実際に行う方法をお伝えします。

ボディスキャンを行う環境を整える

・落ち着ける静かな場所を選ぶ。
・朝でも日中でも夜でも、好きな時間帯でOK。
・寝落ちしてしまいそうな場合は室内を明るくする(なぜ眠らない方が良いのか?は前回の連載記事をご覧下さい)。

次に体勢を整える

・仰向けのシャバアーサナの状態で横になる、または背筋を伸ばし椅子に座る。
・身体の左右を対象にする。
・深呼吸を数回繰り返す。

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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