ヨガニードラとは
Yoga Nidra

「ニードラ」とは、サンスクリット語で「眠る」という意味。寝転んだ休息の姿勢(シャヴァーサナ)で、言葉のガイドをもとに行う瞑想法である。ここでの眠りは、寝ている状態でも目覚めている状態でもなく、意識を覚醒させたまままの眠り(瞑想)を意味する。20世紀半ばにサッチャナンダ・サラスワティ(swami satyananda saraswati)というヨガ聖者により世界に広く伝えられた。

元は数千年前からヨガ行者がプラティヤーハラ(感覚を制御し、自分の内面に意識を向ける)や、ダーラナ(意識をひとつの対象に集中させて安定した精神状態を保つこと)を達するための一つの方法だったが、少しの時間で深い安らぎが得られることから、情報過多な現代社会を生きる人にとって、癒しツールとして現在注目を集めている。

様々な手法があるが、最も一般的なのは、身体の各部位に意識を向け、緊張を解放する「ボディスキャン」と、なりたい自分をイメージし言葉にする「サンカルパ」という方法。

言葉のガイドに従い、パンチャコーシャ(体・氣・意識・理知・歓喜という5つの層)に徐々に働きかけ、意識を保ったまま、覚醒された意識での深い眠りの状態(潜在意識)へと導かれていく。この時の脳波は、心身ともにとてもリラックスした状態とシータ波と、 夢の中のまどろんでいる半睡状態のアルファー波を行き来している状態にあるといわれる。

この時、慢性的な緊張、無意識層にある力みが緩み、自然治癒力が高まり、深い安らぎが得られる。またこの状態の時に、サンカルパを唱えることで潜在意識に働きかけ、やる気、目標達成に近づいていくことができる。

30分のヨガニードラで、4時間の睡眠と同等の休息が得られるともいわれている。究極のリラックス、ストレスの解放、自律神経やホルモンバランスの調整、自然治癒力を高める、自己実現、寝つきが良くなる、疲れが取れやすくなる、忙しい時でも心を穏やかに保てるようになる といった効果が語られている。

その他の呼び名

ヨガニドラ

ヨーガニドラ

ヨガニドラー

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