究極のリラックス状態「ヨガニードラ」と脳波の関係

 究極のリラックス状態「ヨガニードラ」と脳波の関係
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ヨガニードラのプラクティスに没頭したときに脳波に起こっていることと気分爽快になれる理由を学ぼう。 ヨガニードラの瞑想のプラクティスを行うたびに、あなたは意識的に睡眠状態に入ることで心の波を静めているという。それはどのようなメカニズムなのか。

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ヨガニードラとは、一種の能動的瞑想(アクティブメディテーション)だ。サイキックスリープと呼ぶ人もいる。ヨガニードラとは、さまざまな技術を組み合わせて、体を遺体のように、夢を見ずに深くリラックスした眠りに誘うことである。(参照:世界的に有名な先生に学ぶ!意識と集中力を高めるヨガ二ードラとは

ヨガニードラと脳波

まずリラクセーション反応を引き起こすために特定の方法で体と呼吸を感じる。リラクゼーション反応は交感神経系と副交感神経系、右脳と左脳のバランスを取っている。その過程で、脳波は多くの脳の活動を伴う目覚めた状態のベータ波から、よりリラックスした状態のアルファ波へと切り替わる。アルファ波では、感情をつかさどるホルモンのセロトニンが放出され、気を静める。アルファ脳波状態にあまりならない人たちは、そうでない人たちよりもより多くの不安を抱えている。車を考えてみよう。停車してエンジンを止めたいなら、まずシフトダウンする必要がある。脳をアルファ波状態に変えることは、「パワーを落とす」過程の始まり、もしくはゆっくりとした回復のための脳波活動で休息状態に入ったということだ。


アルファ波から深いアルファ波と高シータ脳波状態になると、夢幻状態のレム睡眠になる。シータ波では周波数が4~8Hzに落ちる。ここでスーパーラーニングが起こる。子どもたちとアーティストは、脳内でシータ波の活動をより多く経験するのだ。「感情の調和」と「解放」もここで起こり、脳内の構造が変化するという。時々とりとめのない考えを持ったり、イメージを見たりする人は、この状態なのだ。シータ波状態の人は色や幻を見たり、話し声を聞いたりするかもしれないが、この声は聞いてはいない。そこは無の隙間に入る場所だ。


シータ波の後は、デルタ波へと導かれ、そこでの脳波はたった1から3.9Hzになる。これが最も回復する状態で、臓器が再生し、ストレスホルモンのコルチゾールが体から取り除かれる。
麻酔下では、デルタ脳波状態だ。昏睡状態の人もデルタ脳波状態で、体が器官に回復する機会を与えている。私たちの文化では、定期的にシータ波やデルタ波のような深い睡眠状態になる人はほとんどいない。結果として、体はパワーを落としているのではなく、回復する機会を得ているのだ。鬱状態の人はベータ波とアルファ波状態にはなるが、シータ波とデルタ波状態にはめったにならない。

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Text by KAREN BRODY
Translated by Hiroe Humphreys_Stress



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