【認知症を遠ざけるカギは45~65歳】健康な脳で過ごせる期間が約13年延長!避けるべき『3つのリスク』とは?

【認知症を遠ざけるカギは45~65歳】健康な脳で過ごせる期間が約13年延長!避けるべき『3つのリスク』とは?
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山口華恵
山口華恵
2026-09-07

認知症をできるだけ遠ざけ、健康な脳を長く保つためには、何歳から対策を始めればいいのか。新たな研究が、その重要な時期として45~65歳の中年期に注目している。

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3つのリスクを避けると「認知症のない期間」に約13年の差

血圧を正常に保つ、糖尿病を避ける、そしてタバコを吸わないという3つの習慣。中年期にこの3つを維持していた人は、3つのリスクをすべて抱えていた人に比べ、平均で約13年長く認知症のない期間を過ごしていたことが今回の研究で明らかになった。

研究を行ったのは米国のニューヨーク大学(NYU)ランゴーン医療センターなどの研究チーム。米国で1986年から続く大規模研究「ARIC」のデータから、認知症のない1万2409人を分析した。平均年齢は56歳で、追跡期間は中央値で26年に及んだ。その間に3008人が認知症を発症し、5238人が認知症を発症することなく死亡していた。

研究チームが注目したのは、高血圧、2型糖尿病、喫煙の3つのリスクだ。いずれも血管に負担をかけ、認知症にも影響すると考えられている。55歳の時点で、この3つのリスクを1つも持っていなかった人は、その後平均で約30.1年間、認知症を発症せずに過ごすと推定された。これに対し、リスクが1つある人では約26.3年、2つでは約21年、3つすべてを持つ人では17年あまりだった。つまり、高血圧・2型糖尿病・喫煙の3つをすべて避けていた人は、3つすべてのリスクを抱えていた人に比べ、認知症のない期間が約13年長かったことになる。さらに、3つすべてのリスクを持つ人は、リスクがない人に比べて、認知症を発症する危険度も約3倍だった。

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血管の健康が脳に関係する理由とは

脳の健康は、血管の状態と無関係ではない。脳は大量の血液を必要とするため、血管に長期的な負担がかかれば、脳の血流や神経細胞にも影響する可能性がある。高血圧、糖尿病、喫煙はいずれも血管を傷つける代表的な要因だ。だからこそ今回の研究では、認知症を発症するかどうかだけでなく、「認知症のない状態で何年生きられるか」という視点が重視された。研究を率いた疫学者のジョセフ・コレシュ氏は、中年期にこうしたリスクを積極的に避けることが、10年以上にわたって脳の健康を守る戦略になり得ると指摘している。

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45歳から「血圧・血糖・喫煙」を意識しよう

今回の研究が示しているのは、認知症予防のために特別なことを始める前に、まず血管を守る基本的な健康管理が重要だということだ。血圧を正常に保つ。血糖値を適切に管理する。そしてタバコを吸わない。この3つは心臓や血管の健康にも欠かせない習慣であり、その積み重ねが将来の脳の健康にもつながる可能性がある。

世界では毎年、約1000万人が新たに認知症を発症するとされる。認知症を完全に防ぐ方法はまだないが、発症するかどうかだけでなく、「認知症のない人生を何年長く保てるか」という視点は、これからますます重要になる。45歳を過ぎたら、将来の脳のためにまず見直したいのは、血圧・血糖・喫煙という3つのポイント。シンプルな健康習慣が、数十年後の「認知症のない時間」を左右することになりそうだ。

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出典:

Study finds three midlife health factors that could delay dementia for 13 years

What You Do Between 45 And 65 Could Buy You 13 Extra Dementia-Free Years, Study Finds

Three midlife health factors could delay dementia by 13 years, study finds

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