「管理職という地位を捨てても、ヨガ講師になりたかった」|仁平美香さんの転身ストーリー

 「管理職という地位を捨てても、ヨガ講師になりたかった」|仁平美香さんの転身ストーリー
Shoko Matsuhashi
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――講師の仕事は、知識のインプットだけではなく、実際にどのように生徒さんに伝えていくかということですよね。今では100人規模のイベントでも堂々としている仁平先生ですが、もともと人前で話すことは得意だったのですか?

「実は、誰に話しても今は信じてもらえないのですが(笑)もともと極度の上がり症なんです。会社員の頃から人前に立つと声は裏返り原稿を持つ手が震える始末。デビューして3ヵ月はヨガ講師に向いていないかもと悩みました。でも人って変われるんです。私の場合、『自分も相手もよりよく生きる』という視点に切り替えたことが転機に。以前は自分がどう見られるか気になり、上手く話そうとすると緊張は高まるばかり。でも生徒さんが求めるのは流暢なトークではなく、わかりやすさと心地よさなんです。生徒さんに満足してもらうことに全力を注ぐようになると、自分の見られ方を気にしている暇はなくなりました。ヨガでゆるめる方法を知ったことも大きいですね。仕事をするうえで適度な緊張感は必要ですが、パフォーマンスを発揮するためには過度の緊張は逆効果、生徒さんにも鍛えるよりゆるめる方法を伝えています。最初はつまずいて当たり前。次のクラスを成功に導くための貴重な経験と思えば、失敗しても落ち込む必要はありません」

仁平美香
今では、100人規模のイベントやワークショップで指導することも

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Photos by Shoko Matsuhashi
Text by Ai Kitabayashi



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