「管理職という地位を捨てても、ヨガ講師になりたかった」|仁平美香さんの転身ストーリー

Shoko Matsuhashi

「管理職という地位を捨てても、ヨガ講師になりたかった」|仁平美香さんの転身ストーリー

――仁平さん自身に不安はなかったのですね。でも、会社の人や周りの人の反応は違ったのではないですか?

そうなんです(笑)。会社に退職願を出した時は、すごく驚かれましたよ。課長、部長、役員に次々と呼び出され、『ヨガインストラクター!? どうした、疲れているのか!目を覚ませ!』と説得されました。何が不満かと聞かれ、仕事はハードでもお給料や人間関係は充実していたし不満はなかったです。不満だから転職したかったのではなく、心からやりたいことが見つかっただけ。最初はとにかく心配されましたが、私の熱意が伝わるうちに応援してもらえるようになり、ちゃんと円満退社できました」

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――会社でのハードワークの傍ら、指導者養成スクールに通うのはとても大変なことですよね。どんな苦労がありましたか?

「毎日1時間勉強するというノルマを作っても、達成できないとやる気がなくなり逆効果。残業でクタクタな日はポーズ練習をお休みして瞑想と呼吸法だけに。夜がダメなら出勤前の朝時間に勉強するなど、変化するライフスタイルに合わせてフレキシブルに勉強時間を確保するのが両立のポイント。私だって両立できるか不安でした。ちょうどリーマンショックの煽りを受けて会社が大規模リストラを敢行、人手は足りず月末月初は深夜0時過ぎにタクシーで帰宅する生活だったので。幸いにして、ヨガで疲れにくい体と安定した精神を手に入れたことも多忙な日々を乗り切れた一因だと思います。でも、どんなに忙しいときも、勉強が辛いと感じたことはないんです。いつも「もっとヨガのことが知りたい!体のことが知りたい!」と思っていたので、自然と吸収できましたね」

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Text by Ai Kitabayashi

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