陰ヨガが心と体のバランスを整える理由|ストレスや疲労を解放する陰ヨガ12のポーズ

Jeff Nelson

陰ヨガが心と体のバランスを整える理由|ストレスや疲労を解放する陰ヨガ12のポーズ

ヨガの練習や日々の生活でもっとバランスをとりたい?マットの上でも、職場や家庭でも、何か気分をすっきりさせることができるような気がする?陰ヨガが解決策になるかもしれない。その理由を説明しよう。

陰ヨガの道

20年前にヨガの道に足を踏み入れた時、自分の中に厳格な規律と自制心が生まれたことにすぐに夢中になった。それはアイアンガーヨガによって引き起こされたものだった。1日2時間、B・K・S・アイアンガーが『LightonYoga(ハタヨガの真髄)』に書いたとおりにシークエンスを練習した。そして、精神的純粋さを追求するべく、未加工の食物だけを摂る完全菜食主義を実践した。そうすることが、魂を高め、体から毒素を取り除く唯一の方法だと信じていた。また、しかるべき条件でしかるべき指導者に習い、十分な練習量を確保すれば、解放は目の前にあると信じていた。今でははっきりわかるが、私はヨガを通じて心の平安と幸せを見つけようと真摯に努力を重ねたために、神経症の状態に陥った。実際、アイアンガーヨガが強調している「正確さ」のために、すべてを管理しようとする傾向が自分の中に生まれて、生活全般を支配し始めた。ウールドゥヴァダヌーラーサナ車輪のポーズ)の練習で背中を酷使して、鍼治療を受けた時に初めて、ヨガのために最善を尽くしていたつもりが、効果よりも害を引き起こしているのではないかという気がした。鍼治療があまりに魅力的だったため、私は鍼医になることを決意した。そして、鍼療法の学校に入学した年に陰陽説の原理を深く学び、自分がいかに陽優位であったのか気づかされた。伝統的な漢方医学の陰陽説は単純だが、あらゆる経験を分析して理解するのに役立つ考え方だ。陰の性質には、受容性、容認、寛容、内省、受動性などの特質が含まれる。一方、陽の性質には、行動すること、指揮すること、向上すること、達成すること、管理すること、何かになることが含まれる。漢方医学の視点からすれば、陰の性質と陽の性質はいずれも不可欠で、どちらかが優れているというものではない。両者の関係を理解したときに、両者のバランスをとって調和できるようになる。私は心の平安を生み出そうとして陽に駆り立てられる練習をしているうちに、厳格な性質をいっそう強くしていたのだった。私はバランスをとるために、陰ヨガの練習を始めた。すると、すぐに大きな変化に気がついた。まず、瞑想の体験が劇的に深まった。体の緊張もほぐれ始めた。それまでは緊張のために膝に痛みがあり、足の感覚もなくなっていた。そのためだけでも陰ヨガに戻ってきては、陰ヨガの標準とされる5分間ずつ各ポーズを保ち続けた。やがて、ポーズを行っているときに感じる痛みに耐えられるようになった。また、緊張がほぐれたことによって、陽のヨガであるアイアンガーヨガをしたときにも、フローが優雅になり可動性が高まったことを実感した。私は内面的な柔らかさと身体的な深いくつろぎを感じ始めた。陽のヨガの練習をした後に通常の禅を30分間行ったことがあるが、陰ヨガによって感じる柔らかさとくつろぎは、それよりはるかに長く持続した。たぶん最も深いところで、自分のエネルギーの状態をよく把握できるようになったのだと思う。鍼療法の学校では、生徒たちが自分のエネルギーが流れているとか滞っているという話をよくしていたが、私にとって微妙なエネルギーを感じることは、オーラが見えたり、前世を覚えたりしていることと同じくらい異次元の世界の話だった。しかし、陰ヨガを始めた時に、ついに全身に広がるエネルギーの微妙な流れを感じ始めた。それは思っていたほど神秘的なことではなかった。単にマインドフルネスのレンズの精度を高めればよかっただけのことだ。陰ヨガを行えば、自然に叶うことだったのだ。

Story by Josh Summers
Photos by Jeff Nelson
Translation by Setsuko Mori
yoga Journal日本版Vol.63掲載

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