私が癒やされたホテルの空間にパークの健やかさを添えて。Mizukiさんの10代から夢の店づくり #私たちの自由な選択
表面的なやさしさより、教育方針は厳しさ。会社の成長よりスタッフの成長に時間をかける
Mizukiさん:現在、長年一緒に働いてくれているスタッフたちがいますが、ここまで会社の成長よりスタッフたちの成長に時間をかけてきました。その時々で自分の役回りを変えて彼女たちと向き合ってきました。母になる時もあれば、カウンセラーになる時も、先生になる時もあります。
ーースタッフの方々は母、カウンセラー、先生、それぞれの表情を持つMizukiさんと対峙しているんですね。
Mizukiさん:そうですね。サロンスタッフとしての技術を高めることは必須スキルですが、私は特に人として、女性としての生き方、価値観の方向では厳しい指導者です。仕事が出来るようになってほしい思いは上に立つ人なら誰しも持つものと思いますが、私は一人の人として、女性として、思いやりのある芯のある人に育ってほしいと思っています。
メールやチャットを使って伝えるのも当たり前の世の中ですが、私たちのチームは基本的に必ず対面で対話をします。どうしてもお客様対応で入れ違いが発生する時は、スタッフが「ひとことメモ」を残してくれています。教え方だけでなく、コミュニケーションの仕方もこの店独特かもしれません。
これもお客さまに見せない部分ですが、時にはお客さまの施術予約枠をつぶしてでも本人が納得するまで話し込むこともあります。彼女たちの心や施術に迷いが見えたり、失敗があったりしたら、その「なぜだったんだろう」を深堀りし、本人たちの心がスッキリするように、とことん話を聞き真正面から向き合います。
ーー5年目のスタッフ・萌さんからは「代表抜きの後輩達だけでの内輪話をあえてしない」ということも聞きました。いない先輩の話をしないということは、職場の風通しがよくなりそうですね。
Mizukiさん:女性同士だけの職場というと、少し怖い部分を想起される方もいらっしゃるかもしれませんが、うちは「いかに相手(お客様・スタッフ)に配慮ある言動をするか」など常に学び教え続けているので、彼女たちはそれどころではないのかもしれません(笑)。
最近私が話した例をひとつ挙げるなら、気配り・心配り・配慮の違いや、どういう時に、なぜ、それが必要なのかを自分も学びながら、本人たちのコミュニケーションスキルを上げ、お客様やスタッフ同士で活かせるように伝えました。一方でもうひとつ意識していることは、自分の価値観の押し付けにならないように伝えることです。
スタッフから見えている私は相当厳しい人間だと自覚していますね。教育者という見方で私の振る舞いを自称するなら『金八先生節』が出てくることがあります(笑)。
表面的なやさしさより厳しさ。中身のないやさしさは出さないのが、創業当時から私なりのスタッフの教育方針なのです。
ーー彼女たちは仕事に役立つスキル、見たら活かせるメディアなども代表のアドバイスで動くと聞きました。私には経験上そこまでのことが無いので驚きましたが、Mizukiさんに人生にまで深くコミットしてもらったことを、今度は彼女たちも、次世代に伝えていくのではないでしょうか。
誰かに見せる自分磨きではなく、「セルフ」を満たす教育とサービスを目指す
ーー週末も暦の休日も仕事が当たり前のサロン業の毎日ですね。店休日がほとんど無いとお見受けしますが、そんな中、自身の癒し時間に何がありますか?
Mizukiさん: まずは香りで癒されるため、パロサントやキャンドルを使う時間です。パロサントは最近知られるようになってきましたが、ひと息つく時間に愛用しています。
他に、入浴はもちろんですが、自宅で実践する「よもぎ蒸し」です。外で体験をされる方が多い中、私は自宅でセルフのよもぎ蒸しをやっています。補足したいことは、何かを治してくれるものとしてではなく、癒しの部分を気に入ってとりいれているということです。
よもぎ蒸しなど、何か健康価値がある、と言われているものの根拠を確認してからではないと、私は誰かにおすすめとしてシェアはできないです。これは現代の情報過多になっているSNS社会へのちょっとした反抗とも言えるかもしれませんね。
ーー健康情報の大波から選択しなければならないデジタルネイティブに大切なことですね。
Mizukiさん:実はSNS情報からロールモデルを見つけるようなカルチャーに以前から疑心を抱いています。たとえば販売している下着やアパレルの撮影でも、私が理想に思い描いていた健やかな体つきの女性像がモデルに見つからなく、自分が矢面に出てモデルをやるという選択をしたこともありました。
ーー自分の疑問をそのままアウトプットに反映させる、素敵な英断、選択だと思いました。最後に、デジタルネイティブ社会を生きる若者に、今のMizukiさんができるアドバイスやメッセージをお願いします。
Mizukiさん:SNS社会のおかげで、自分のためではなく”誰かに見せるため”のボディケアやセルフケア情報が反乱していることに気づいています。脱毛サロンに来る動機も誰かのために体を磨くことと捉えられがちですが、私たちが伝えたい思いはそうではありません。「誰かに見られるために毛を無くそう」という来店動機があっても私たちは歓迎しますが、ホテルで過ごすようにただ心身を整える場所として来店してほしいなとも思っています。
自分のための癒し、自分のための自分磨きが本当のセルフケアになっていると感じますし、心も体も整い、結果として日々が整ってくるとこれからの子達に伝えたいです。そのために「まず、自分を満たし喜ばせるものは何か?」を知ることから始めると良いと思います。
Profile:Mizukiさん
2018年から「ホテル&パーク」経営。ニューヨークのホテルをイメージして作り上げた東京・表参道のサロンで、自社開発の100%無添加ハニーワックスによるブラジリアンワックス脱毛サロンの施術者としてファンが多い。ブランドオリジナルのホームグッズ、香りアイテム(アパレル)なども販売。オーガニック製品の使用やワックス容器の再利用、寄付実施などを通し、店としてSDGsにも力を入れる。
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