【目に見えないエネルギーの整え方】「ラジャス」が多いとイライラが増す?「ラジャス」の正体とは?

 【目に見えないエネルギーの整え方】「ラジャス」が多いとイライラが増す?「ラジャス」の正体とは?
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ラジャスを軽減する方法

幸いなことに、ラジャスは、ヨガの実践、瞑想、ライフスタイル、食事などを簡単に変えることで、減らしたりバランスをとったりして、サットヴァの状態を養うことができます。ここでは、ラジャスを軽減する方法をいくつか紹介します。

1.リストラティブ・ヨガの実践

リストラティブ・ポーズは、ラジャスを落ち着かせるのに最適なメカニズムです。ラジャスのエネルギーが支配的になっていると感じたら、ヴィンヤサ太陽礼拝のようなシークエンスを最小限に抑えます。その代わりに、子供のポーズ、壁に脚を上げるポーズ、ハッピーベイビーのポーズなどのリストラティブポーズを2~3分続けてみましょう。前屈や側屈のポーズも、心を落ち着かせ、リラックスさせる効果があります。上半身を後ろに反らすポーズ(スフィンクスのポーズやラクダのポーズなど)は、心臓部を開いて不安感を軽減するのにも役立ちます。

2.瞑想とプラーナヤマ

1日10~15分、心を落ち着かせるプラーナヤマを行うだけで、ラジャスの興奮したエネルギーを一掃することができます。内なる平和の瞑想やハートチャクラの瞑想など、心を落ち着かせる練習をしてみましょう。外界の騒音や刺激に気を取られていると感じたら、数分間のウジャイ(海鳴りのような呼吸)を行い、静けさと存在感を養いましょう。

心の動きが激しく、考えすぎてしまう人は、マントラ瞑想をしてみましょう。心の中に激しい怒りや恨みがある人は、メッタ瞑想をしてみましょう。自分自身とすべての生き物に対する優しさを育むために、メッタの瞑想を実践してみましょう。

3.食生活の改善

ラジャスのバランスをとるためには、早食いや食べ過ぎを避けましょう。食事は座って、目の前の食べ物に感謝の気持ちを持って、ゆっくりと食べるようにしましょう。

魚や卵は控えめにして、ほうれん草、ケール、ルッコラ、カラードグリーン、ロメインレタスなどの濃い緑の葉野菜をたくさん食べましょう。頭がカーッとなっているときは、スイカ、ミント、キュウリ、海藻類などを摂取すると驚くほど冷えます。カフェイン、チョコレート、砂糖は極力避けるようにしましょう。

4.癒やしのエネルギーを作る

暴力的で攻撃的な音や映像はラジャシックです。不安や攻撃性、神経質さを高めます。犯罪ドラマやエネルギッシュなポップスのプレイリストを、自然ドキュメンタリーや落ち着いた曲、リラックスできる読書などに変えてみましょう。

5.十分な睡眠をとる

睡眠不足はイライラの原因になり、過剰な睡眠は体のだるさの原因になります。対策としては 毎晩7〜9時間の質の高い睡眠をとり(必要に応じて昼寝もしましょう!)、心身ともにラジャシックな性質を軽減しましょう。

安定性を得るためにラジャのバランスをとる

ヨガマスターのB.K.S.アイアンガーは、「安定性とは、練習して身につけるものだ」と述べています。安定感を身につけるためには、バランスをとることが大切だと言います。今ここに存在する」ということは、特定の状態や気分である必要はありません。タマシック、ラジャシック、サットヴィックを感じながら、今ここに存在することができるのです。

教えてくれたのは・・・エマ・カニンガムさん
エマ・カニンガムさんは、ライフスタイル&ウェルネス・ライター、クリエイティブ・マーケティング・スペシャリスト、そしてヨガワークスで500時間のトレーニングを受けたインストラクターでもある。ウィスコンシン大学でジャーナリズムの学士号を取得した後、3年間一人で世界を旅し、様々なデジタル&プリント出版物に寄稿してきた経験を持つ。

ヨガジャーナルアメリカ版/「Feeling Prickly? You May Have Too Much Rajas

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By EMMA CUNNINGHAM
Translated by Hanae Yamaguchi

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ヨガジャーナルアメリカ版

ヨガジャーナルアメリカ版

全米で発行部数35万部を超える世界No.1のヨガ&ライフスタイル誌。「ヨガの歴史と伝統に敬意を払い、最新の科学的知識に基づいた上質な記事を提供する」という理念のもと、1975年にサンフランシスコで創刊。以来一貫してヨガによる心身の健康と幸せな生き方を提案し続けている。



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