(チェック付)あなたの女神タイプは?アーユルヴェーダベストセラー著者に学ぶ【女神エネルギー診断】

 (チェック付)あなたの女神タイプは?アーユルヴェーダベストセラー著者に学ぶ【女神エネルギー診断】
Stefanie Vinsel Johnson

ヨガジャーナルアメリカ版の人気記事を厳選紹介!アーユルヴェーダのベストセラー本の著者サハラ・ローズ・ケタビは、古代の知恵を現代風にアレンジしながら日々に生かしている。

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「怖い映画を観てはだめよ」とサハラ・ローズ・ケタビは言った。私たちはロサンゼルスのパシフィックパリセーズにある太平洋を見渡せる彼女のアパートメントの6階からエレベーターで降りながら、おしゃべりをしていた。彼女は決してホラー映画を観ない。アートは私たちの心に種をまき、やがてそれが現実化する可能性があるからだと彼女は言う。「潜在意識が変えられて、自分では絶対に思いつかないような残虐行為をする可能性が生まれるの。それが潜在意識に残って育ち続けて、やがてはその行為そのものというよりも、それに伴うシナリオまで現実化するのよ」
私は2019年に観た気味の悪いホラー映画『ミッドサマー』を忘れたいのに、いまだに頭から離れないことを彼女に話した。ケタビはその映画を観ていないが、大きく頷いた。さまざまな能力を持つ彼女は思考を現実化する力も強い。だから、安っぽいスリルのためにその力を無駄遣いする気はないのだ。どのように素晴らしい成功を次々と引き寄せたのか、もし彼女にたずねたら、詳しく話してくれるだろう。たとえば、彼女は大学を出て祖父母のアパートに住んでいた頃、最初の著書に憧れのディーパック・チョプラから序文を書いてもらえることになったことを。「神の男」と呼んでいた彼女の夫とは、出会う前から瞑想中につながっていたという。そして最近は世界中のスピリチュアルな女性たちが啓発しあい友好関係を築くコミュニティ「ローズ・ゴールド・ゴッデス」も立ち上げた。

サハラ・ローズ・ケタビに学ぶ「内なる女神エネルギー」の見つけ方
photo by  Stefanie Vinsel Johnson

私がケタビに初めて会ったのは2018年8月。その年の12月に掲載する特集記事のためにヨガと瞑想の指導者、ロージー・アコスタにインタビューしていた時だった。ケタビは、10月に出版される現代版アーユルヴェーダ料理本『Eat Feel Fresh』をアコスタのポッドキャスト「Radically Loved」で宣伝するために、出来たての見本を持ってアコスタのローレルキャニオンの家にやってきた。正直、ケタビについては聞いたことがなかったが、知っておくべきだった。既に彼女のポッドキャスト「Highest Self」はスピリチュアル部門の1位、著書『The Idiot's Guide to Ayurveda 』もアーユルヴェーダ分野でベストセラーになっていた。それは彼女がチョプラに書いてもらった序文と表紙の引用文のおかげでもあった。

ではなぜ書いてもらえたのか?2017年5月、ケタビはニューヨークを訪れた際に、ヨガと科学のカンファレンスに参加することにした。退屈し始めた彼女は、ぎゅうぎゅう詰めの会場のいちばん後ろに座ってこっそり抜け出そうと思っていた。「今すぐにディーパック・チョプラ氏がステージに現れなければ、もう出て行こうって思ってたわ」と彼女は自宅の居間のソファに寄りかかり、私と刺し身を食べながら話してくれた。「その時、アナウンスが聞こえてきたの。〝では昼休みに入りましょう。その前にスポンサーのディーパック・チョプラ氏から一言〞」。次の瞬間、代替医療のスーパースターがステージに現れて「皆さん、こんにちは」と手を振り、昼休みを知らせて立ち去った。

ケタビは早熟な子供だった。イランから移民してきた両親と共にボストン郊外のニュートンで育った。父親はマサチューセッツ工科大学に通い、母親は1979年のイラン革命で大学が閉鎖された後も自分で勉強し続けた。ケタビは小学校で、好きな有名人に扮装する課題を出されたことを覚えている。ボストン在住の兄のアミールが「彼女はガンジーに扮したんだ。白いローブをまとってね」と話してくれた。ふたりの父親は、1983年にアカデミー賞を受賞した映画『ガンジー』を子供たちに見せていた。「僕たちは暴力や平和や瞑想や、それらの重要性について話し合った」とアミールは言う。「その体験は僕たち両方に影響を与えたけれど、彼女はそこからさらに一歩進んだんだ」。プレティーンだったケタビは、マザーテレサやアイダ・B・ウェルズなどのスピリチュアル・リーダーやチェンジメーカーたちについて学び、自分が進む道のロードマップとしてさまざまな本を読んだ。やがて彼女はチョプラの本に出会った。「彼は私の人生になくてはならない人よ」と彼女は言う。「両親と喧嘩をするたびに、〝いつかディーパック・チョプラのようになる!〞と言っていたわ」

その憧れのチョプラが、ステージの下に立っていた。彼女は会場の出口に向かって牛のように突進する千人もの人々の間を縫うようにして、彼のいるステージを目指した。ようやくチョプラの下にたどりついた時、彼は誰かと話をしていた。やがて彼女を見た。
ケタビは自己紹介をし、もうすぐ出版する自分の本のPDFを送らせてもらえないかとチョプラにたずねた。彼は快く了承し、メールアドレスを教えてくれた。「まさに〝人生の最高点にいる〞と思ったわ。〝ディーパック・チョプラにメールアドレスを教えてもらっちゃった。どうしよう⁉〞って」と、ケタビは興奮しながら言った。その日彼女は8時間瞑想しながら、チョプラが自分の本の推薦文を書いている様子を想像した。 
「それこそがこの本をより多くの人の手に届けるために必要なことだと思ったの。彼が宣伝してくれたら、よりたくさんの人が読んでくれる。そうすればより多くの人生に恩恵がもたらされるって」
チョプラは彼女の原稿を読むと、今や周知のとおり『The Idiot's Guide to Ayurveda』(後に『Eat Feel Fresh』に改題)の序文を書いた。さらに彼はケタビを自分のウェルネスアプリ「Jiyo」の教員チームに招き、それをきっかけにふたりは31日間のアーユルヴェーダ変革チャレンジを主催した。さらにケタビはオンラインのアーユルヴェーダ入門コースを立ち上げた。現在ふたりはチョプラ・グローバルでアーユルヴェーダ認定プログラムを一緒に提供している。「ここ数年でサハラが成長し活動の場を広げているのがとてもうれしい」とチョプラは私にメールで語った。「まさに彼女は自分のダルマ(使命)を体現している」

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by Lindsay Tucker
photos by Stefanie Vinsel Johnson
translation by Sachiko Matsunami
yoga Journal日本版Vol.73掲載

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