自意識過剰を乗り越えよう|自分を受け入れるためのヨガ
高校の時に、姉と一緒にヨガクラスを受けたことがあった。その90分間は自己批判から解放されて、まさに恵みの時だった。それ以来、ヨガの練習はしていなかったが、大学2年生になって学校に戻る時、ヨガマットとDVDを家から持っていった。そして寮の部屋で練習を始めた。そのとき初めて、自分の体に見た目以上の能力があると気づき、うれしくなった。当時はまだヨガはポピュラーではなかったが、大学の間ずっと練習を続けた。そして卒業後はヨガのためにニューヨークに行った。ニューヨークでは、ホットヨガのクラスに通い始め、スポーツブラとレギンスだけで練習することに自信が持てるようになった。時にはショートパンツも平気ではけるようになった。完全にネガティブな思考から解放されてはいなかったけれど、ようやく体に自信が持てるようになり、鏡に映る自分に向かって笑いかけられるようにもなった。そして、ヴィンヤサヨガ、マインドフルネス、瞑想の練習を深めるにつれて、自分の思考の言いなりにならずに、観察できる立場になった。マントラのパワーも絶大で、今はちょうど、壊れたレコードのように繰り返していたネガティブな思考を、ポジティブなアファメーション(肯定的な自己宣言)に書き換えているところだ。まだ自己批判が浮かんでくるときもある。でも、その思考を認識して自分への思いやりにシフトできる術が今の私にはある。
言葉の持つパワー
心の中でネガティブな言葉を繰り返していると、壊れたレコードを聴いている気になるだろう。自滅的な思考は自尊心を破滅させる。それなら、その何度も繰り返す調べを、神聖なラブソングに変えてしまおう。ポジティブな言葉やフレーズを繰り返すことで、もっと健康的な在り方へとシフトできるようになる。練習を積むほど、まるで自分が神であるかのように(実際そうなのだ!)自分に話しかけるようになるだろう。今回紹介するシークエンスでは、精神的なデトックスのためにねじりを利用し、自分のパワーを感じてグラウンディングできるようにランジを行う。各ポーズでは魂を鎮める呼吸とともに静かにマントラを繰り返し、その言葉の意味が細胞の一つひとつに浸透していく様子をイメージしよう。
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