冬こそリストラティブヨガをすべき理由
深いリラックス状態に導くリストラティブヨガ
「簡単に言えば、人には休息が必要だということだよ」カリフォルニアを拠点にするアイアンガーヨガ、リストラティブヨガの指導者であり、睡眠に関する研究を行うロジャー・コールは言う。「休息することで筋肉がリラックスし、心拍数が下がり、神経系の常に反応しようとする働きが止まって、生活の中のストレスや緊張から完全に回復することができるんだ」と彼は説明する。「リストラティブヨガのクラスを受けた後には、リラックス状態だけでなく、集中力や効果性も高まるんだよ」と彼は言う。
ブロック、ブランケット、ボルスター、その他のプロップスでサポートすることの多いリストラティブヨガのポーズは、最大限の心地よさをもたらし、実践者が体の力を完全に抜くことができるようにデザインされている。ポーズを通常5分から20分という長い時間キープする理由はここにある。また、頭は心臓より低い位置か、同じぐらいの高さにするが、これは脳と心臓を鎮める助けとなる。疲れきった西洋の多くのヨギにとっては、努力を最小限にとどめることが、直感と相容れないように思えるかもしれない。だが、ほとんど何もしていないように感じられることが、本物の効果をもたらしてくれるのだ。
ヨガによって、ストレスを引き起こすホルモンであるコルチゾール(これは、血中で濃度が高まると、体重の増加、高血圧、心臓疾患と関わってくるホルモンだ)の分泌が減少することは、だいぶ前からはっきりしている。リストラティブヨガのプラクティスに関する、いくつかの小規模な研究では、このヨガにも同じ効果がある上、がん患者がうつ状態や疲労感と闘う助けとなることも明確に示されている。このプラクティスを教える指導者たちは、ペースをゆるめることが、それ以上の効果をもたらすのも目にしている。例えば、コールの生徒たちはよく、クラスを受けた後は、長ければ3日間、睡眠の質が上がると報告する。「リストラティブヨガと睡眠は、お互いを補完し合うんだ」と彼は言う。
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