【40代「おしも」の悩みの解決策】腟のかゆみ、乾燥、頻尿、尿もれ、性交痛の正しいケアとは?

 【40代「おしも」の悩みの解決策】腟のかゆみ、乾燥、頻尿、尿もれ、性交痛の正しいケアとは?
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増田美加
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2021-05-07
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ホルモン補充療法や腟錠の治療も

GSMの治療薬のファーストチョイスは、女性ホルモンを補充するホルモン補充療法(HRT)とされています。保険適応されているお薬で、飲み薬、貼り薬、塗り薬と種類も豊富です。

しかし、全身へのホルモン補充療法(HRT)は、「乳がんや子宮がん、血栓症などの既往があると使えない。十分に症状が改善しない人もいる。60歳以上だと血栓などの動脈硬化のリスクがあり処方されにくい」という問題があります。

そのため、上述に当てはまる人には、全身のホルモン補充ではなく、局所(腟)にホルモンを補充する治療で、エストロゲンの腟剤が使われることもあります。

おしものオイルマッサージも大切

セルフケアも重要です。エストロゲンを配合したオイルや妊産婦さんの会陰マッサージに使うオイルを使って、腟の粘膜をマッサージします。できれば毎日、あるいは1日おきに入浴後、人差し指にオイルをつけて、人差し指の第2関節くらいを腟に入れて、指をグルっと回しながらマッサージ。オイルは、外陰部の皮膚にも使います。

オイルマッサージ
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腟マッサージは、乾燥、萎縮した腟を柔らかく柔軟にしてくれます。さらに、ジムやクリニックなどで行う骨盤底トレーニング、ピラティスなどの運動療法を専門家に教わることも大切です。軽い尿もれや頻尿の段階ならば、薬を使わずに、骨盤底トレーニングで80%改善すると言われています。また、症状がなくても、早い段階から骨盤底トレーニングを習慣化しておくと、予防になります。

これらの治療でも改善しない人には、女性泌尿器科や婦人科で行っているフラクショナル炭酸ガス(CO2)レーザーで、腟や外陰部を照射する治療もあります。GSMの症状を改善して、おしもの若返りをめざす治療です。

おしもの悩みの解決法。デリケートゾーンのかゆみ、乾燥、頻尿、尿もれ、性交痛のケアについては、『もう我慢しない! おしもの悩み 40代からの女の選択』(オークラ出版)でも詳しく紹介していますので気になる方はぜひ読んでみてくださいね。

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増田美加

増田美加

増田美加・女性医療ジャーナリスト。予防医療の視点から女性のヘルスケア、エイジングケアの執筆、講演を行う。乳がんサバイバーでもあり、さまざまながん啓発活動を展開。著書に『医者に手抜きされて死なないための 患者力』(講談社)、『女性ホルモンパワー』(だいわ文庫)ほか多数。NPO法人みんなの漢方理事長。NPO法人乳がん画像診断ネットワーク副理事長。NPO法人女性医療ネットワーク理事。NPO法人日本医学ジャーナリスト協会会員。 新刊『もう我慢しない! おしもの悩み 40代からの女の選択』(オークラ出版)が話題。 もう我慢しない! おしもの悩み 40代からの女の選択 | 増田美加 |本 | 通販 | Amazon



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