米国ポッドキャスターのサクセスストーリー【聴衆の心をつかむ5つのコツ】

 米国ポッドキャスターのサクセスストーリー【聴衆の心をつかむ5つのコツ】
Ashley Turner&Christopher Dougherty
広告

深い瞑想状態のまま、部屋からも出ていないのに、アコスタには友人たちの様子が見えてきた。ひとりはベッドの上で体の左側を下にして裸で丸まって寝ていた。もうひとりは腹ばいで日記を書いていた。ケタビは部屋にいなかった。代わりに、ジムで小柄な黒髪のケタビがエリプティカル・マシンを使いながら、携帯電話越しに流暢なスペイン語で話している光景が浮かんだ。その会話からすると電話の相手はウェディングプランナーのようだった。「最後に彼女は“オーケー、アスタルエゴ(スペイン語の別れの挨拶)”と言って電話を切ったの」とアコスタはその時のことを話した。

その翌日のランチでケタビに会うまでに、アコスタは自分の見たビジョンが正確だったことをほかのふたりと確認していた。だがケタビと話すうちに、さらに奇妙なことがわかった。確かにケタビは前日にエリプティカル・マシンを使いながら、自分の結婚式の撮影をする写真家とスカイプで話し、電話を切るときに“アスタルエゴ”と言っていた。

「でも電話を切ったあと、自分らしくない感じがしたの。なぜあんなことを言ったんだろう?って」とケタビは言った。「スペイン語を勉強中のアメリカ人のような言い方だった」。ふたりは互いの話をすり合わせるうちに、実はアコスタがビジョンを見たのは、ケタビが写真家と話した数時間前だったことに気づいた。「彼女に言わされたのかもね」とケタビは締めくくった。

ヨガで人生を築く
photo by Ashley Turner&Christopher Dougherty

35歳のアコスタは、予知能力や潜在願望の実現といった超常現象を認めていた。実はそれらを利用してヨガのキャリアを築いたのだ。

彼女は感謝や楽観主義(そしてヨーガスートラの導きによって人生を生きること)を実践すれば、劇的な変化を起こせると信じている。彼女自身がそれを体験したからだ。現在アコスタは、ローレルキャニオンを見渡せる、寝室が2つあるクラフツマンスタイルの家で、婚約者でアクセサリーデザイナーのトリー・ペンダーグラスと、彼女が15歳の時に生まれた10代の妹と、2匹の犬とともに暮らしている。ロサンゼルスでヨガと瞑想を教えながら生計をたてられるのは本当にラッキーだと彼女は感じている。

ヨガで人生を築く
楽しい我が家 ローレルキャニオンの自宅で愛犬のチュウイと一緒に/photo by Ashley Turner&Christopher Dougherty

自己発見のリトリートティーチャートレーニングだけでなく、インスピレーションあふれる講演も開催する彼女は、常に各地を飛び回っている。さらに「許しの重要性」や「意図の力」などさまざまなトピックに沿って彼女が詩を詠む、自己啓発ポッドキャストのフォロワーは、今や12万人に達している。だが常に順調だったわけではない。ほんの少し前までは、彼女にとってヨガはカルトだった。

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

広告

story by Lindsay Tucker
photos by Ashley Turner&Christopher Dougherty
hair&make-up by Michelle Hodnett
translatedSachiko Matsunami
yoga Journal日本版Vol.65掲載



RELATED関連記事

Galleryこの記事の画像/動画一覧

ヨガで人生を築く
ヨガで人生を築く
ヨガで人生を築く
ヨガで人生を築く
ヨガで人生を築く
ヨガで人生を築く
ヨガで人生を築く
ヨガで人生を築く
ヨガで人生を築く
ヨガで人生を築く
ヨガで人生を築く
ヨガで人生を築く
ヨガで人生を築く