恋愛病のあなたが幸せになる方法|依存性パーソナリティタイプとは
依存性パーソナリティタイプの恋愛傾向
依存性パーソナリティタイプの人が恋に落ちやすい相手は、2通り。一つは、自分をしっかり持っていて、自分を救い出してくれるいわゆる王子様やヒーローのような人。もう一つは、自分がそばにいなければダメになってしまうような弱いタイプの人です。依存性パーソナリティタイプの人の大半は、両方のタイプに惹かれる傾向があるので、2つのタイプを満たす人が現れると、恋が激しく燃え上がることも。しかし、たいていの場合は一過性の恋であることが多いのです。
依存性パーソナリティタイプの人が幸せな恋愛を続けて行くためのポイントは、【押しの強い相手は少し距離を置く】こと。もともと押しに弱いところがあるので、強く来られると断れないところがあります。断れないというところが恋愛のうまく行かなさや、生きづらさに繋がっているので、感情的になりそうな時でも、心の中にクールに相手を見る客観的な自分も持ち合わせておくと良いでしょう。
もう一つのポイントは、【自分の意見を言うことを心がけること】です。このタイプの人はとても気が利くし、争いを避けるために自分を犠牲にしていることも多いので、相手にとってみればとても心地の良い存在と言えるでしょう。しかし、時間がたつとそれが段々当たり前となり、相手からすると「尽くすのが当たり前」となってしまいます。本来の恋愛は、お互いが対等な関係であって初めて成り立つもの。相手と意見が違うと思ったら主張する、自分の望むことを相手に伝えてみることを心がけると関係性が変わってくるでしょう。
このタイプの人、どう対応する?
好きになった人が依存性パーソナリティタイプだったら、どう対応していくと良いのでしょうか?
それは、【都合よく甘えすぎないこと】です。献身的に尽くしてくれたり、自分にとって気持ちの良い対応をしてくれるとついつい甘えてしまいますが、実は自分を犠牲にして、言いたいことや気持ちを我慢している背景があることを忘れてはいけません。自分から意見を言ってきたり希望を言ってきたりすることは少ないので、たまには相手の気持ちを汲んであげましょう。そして、感謝の気持ちを言葉にしてあげると相手との信頼関係が深まっていきます。
今回は依存性パーソナリティタイプについてお伝えしました。もし自分に当てはまる、あるいは相手がこのタイプである場合は、【冷静さや客観的な視点を持つ】ことが幸せなへの近道なのかもしれません。次回は、“こうであるべき”に縛られる強迫性パーソナリティタイプについてお伝えしたいと思います。
ライター/南 舞
臨床心理士。岩手県出身。多感な思春期時代に臨床心理学の存在を知り、カウンセラーになることを決意。大学と大学院にて臨床心理学を専攻し、卒業後「臨床心理士」を取得。学生時代に趣味で始めたヨガだったが、周りと比べず自分と向き合っていくヨガの姿勢に、カウンセリングと近いものを感じ、ヨガ講師になることを決意。現在は臨床心理士としてカウンセリングをする傍ら、ヨガ講師としても活動している。
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