臨床心理士が解説!反すう思考を止める3つの方法|誤った対処法と正しい対処法とは
ぐるぐると考え続けてしまう「反すう思考」に悩んでいる方はとても多いです。反すう思考はうつの原因になるとも言われています。嫌なことがあったり、気がかりなことがあるとなぜだかぐるぐると考え込んでしまう…止めたいのに止まらない…本日はそんな反すう思考から抜け出す方法をご紹介します。
「反すう思考」とは、どんな状態?
心理学ではぐるぐると考えてしまう「ぐるぐる思考」のことを「反すう思考」と呼びます。反すうとは、繰り返し考え、よく味わうことです。嬉しかったことや楽しかったことなど、ポジティブなことなら繰り返し考えたいですが、ネガティブな考えは繰り返したくないし、味わいたくないですね。反すう思考は、考えたくない、止めたいのに、ぐるぐると同じことを考えてしまう状態のことです。
反すう思考はうつの原因にもなる
反すう思考は、ただ辛いだけではありません。頭の中でぐるぐると同じことを考え続けると、ネガティブな気分がどんどん強くなります。そして、ネガティブな気分になると、過去のネガティブな体験を思い出しやすくなります。
例えば、昨日の仕事のミスについて考えていたはずなのに、先月のミスや半年前のミスと芋づる式に過去のネガティブ体験を思い出しやすくなります。また、反すう思考が続くと、いろいろな事をネガティブに捉えやすくなります。例えば、仕事とは関係ない家族や友人の言葉まで自分を非難しているように感じてしまいます。
反すう思考は、ネガティブな感情を強めたり、現実をネガティブな体験に感じやすくしたり、さまざまな作用があります。そして、反すう思考が続くと、うつの原因になるとも言われています。そんな恐ろしい反すう思考は早めに対策を取ってしまいましょう。
反すう思考への誤った対処法
反すう思考に対して、「考えない」ことは、あまり良い対処法ではないと言われています。人間は、考えないようにしようとすればするほど、その「考え」に注目してしまいます。そうすると、余計気になって頭から離れない悪循環に陥りやすいです。
また、無理に抑え込むと、後から反動が来てしまうことや、身体の不調など別のところに症状が出ることもあります。今回ご紹介する「反すう思考を止める方法」をぜひ参考にしてください。
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