優柔不断な性格の改善方法|優柔不断には4つのタイプがある!思考タイプ別決断力の高め方

 優柔不断
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伊藤香奈
伊藤香奈
2019-06-18

レストランでメニューが決められないという日常のことから、転職や結婚といった大きな人生の決断まで、人生は選択の繰り返し。1日に数千〜数万の選択を行っていると言われています。その選択1つ1つが優柔不断で決められないとなると、ストレスもたまりますよね。優柔不断な性格を治したいなら、まずは自己認識することから。そして決断力を高めるためにどうすべきか、具体的な対処法についてお伝えします。

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優柔不断とは

優柔不断 対義語 英語 

「優柔不断」とは、ぐずぐずと物事が決められないさま、はきはきしないこと、などの意味があります。優柔不断の人は、気持ちが弱い、性格的におとなしい、などとみられがちですが、実は違う側面を持っているかもしれません。あなたの優柔不断の根本にある原因は、実はまったく違うかも!?優柔不断のタイプ別に、あなたの本当の優柔不断の理由を探ってみましょう。

優柔不断な人の思考:心理的特徴を4つのタイプに分類

優柔不断といっても、様々な心理的特徴があります。

1.人に気を使ってしまって決められない

人に判断を譲るタイプの優柔不断さんは、周りに気にして「なんでも大丈夫」と言ってしまいがち。この場合、実は自分で判断できる性格であることが多く、人がいない場面ではそこまで優柔不断ではないかもしれません。根底にある心理は「嫌われたくない」であったり「煩わしいことに関わりたくない」、「何かあった時に責任を負いたくない」といった人間関係の苦手意識があるかもしれません。

2.正解がわからず決められない

「この洋服を買った方がいいか?買わないで節約した方がいいか?」「ランチはカレーとラーメンどっちにする?」といった、特に「2択」を決められない人は、実は強いこだわりが根底にある「完璧主義な」優柔不断さんかも。損をしたくない、恥をかきたくない、間違えたくないといった自己防衛の心理から、どちらが正解かを探してしまっているため決断ができない可能性があります。

3.真面目過ぎて決められない

責任を伴う判断をしなければいけない時に優柔不断になってしまう人は、実はしっかりと筋を通したい人や、全部を理解しないと動けないというカタブツな真面目さんかも。自身の判断による周りへの影響や、選択肢の中にあるメリットとデメリットが明確に見えていない時、それによって人に迷惑をかけないか、自分の将来に影響しないかなど、様々なことを考えすぎているのかもしれません。「Aを選ぶとメリットは〇〇だが、△△というデメリットもある、Bを選ぶと・・・」というように、判断材料がハッキリと見えていないと判断できないのがこのタイプ。

4.ひと目を気にしてしまう

意外に多いのがこのタイプ。「この服を(買って)着ていたら人からどう見られるだろう?」という心配から洋服を選べなかったり、「この彼と付き合っていると人に言うと周りはどう思うだろう?」と気にしてしまい、本当に彼が好きかどうかわからなくなってしまうといった「こじらせ」や「周囲を気にしすぎる」心理が根底にありそう。人からの見られ方を気にするあまり、自分の本当の気持ちに気づけなくなってしまうことで、余計に判断力が落ちて優柔不断に陥ってしまうという悪循環から、こじらせループを起こしやすい思考の持ち主。

あなたは1~4、どのタイプに近い思考でしたか?もし、どれかに当てはまると感じた人は、多かれ少なかれ優柔不断な一面を持っていると思っていいでしょう。

優柔不断な性格の対処法「内観」

優柔不断な思考の根底にあるものは何か

優柔不断を改善するのにまず必要なのは、「自分をよく知ること」かもしれません。これをヨガでは「内観」と呼び、自分の内側と向き合うことを大切にしています。例えばヨガでは、ポーズを取りながら呼吸や筋肉、心の動きを観察していきます。瞑想では、自分の内側にある感情ととことん会話をしたり、逆にその感情を客観的に観察するような作業を行います。ヨガでも瞑想でも、この内観に共通するのは自分の内側に意識を向け続けることと、そこから得られる気づきです。このような自分の内側に意識を向ける練習をすることで、自分を知ることに繋がり、優柔不断の原因はもちろん自分の性格や思考のクセ、またその原因に気づく力を身に着けることができるのです。

優柔不断タイプ別の改善方法:決断力の高め方とは

内観を通して優柔不断を改善しましょう!タイプ別にオススメの内観法をご紹介します。

1.人に気を使ってしまう優柔不断タイプの人は自分を好きになる努力をしよう

優柔不断 決断力
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根底にある「嫌われたくない」気持ちと向き合いましょう。人から嫌われたくないと思っている人ほど、自分が一番自分のことを嫌っています。自分の好きなところを書き出す練習や、自分にも周囲にも優しさを届ける慈悲の瞑想等の内観練習がオススメです。

2.正解がわからない優柔不断タイプの人は「正解はひとつだけ」という考えをやめる

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「正解を探している」優柔不断さんは、自分にも人にも正しさを求めすぎて自分を責める傾向が強いかもしれません。ヨガなどの体を動かすレッスンを通して、「人それぞれ骨格や筋力の違いがある」「ポーズの完成形ができることが正しいのではなく、内側の自分の変化に目を向けてみよう」など、正解が1つという考えを手放すエクササイズを行いましょう。体の硬い部分がほぐれていくことで、凝りかたまった思考もほぐれていくでしょう。

3.真面目過ぎる優柔不断タイプの人は、人に頼ることを覚えよう

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何事も真面目にとらえ、全部を理解しないと決断できない優柔不断さんは、全部自分で調べて、知って、判断して...ととても真面目である一方、それを全部自分でやろうとして、人に頼ることが苦手だったりします。ペアヨガやアクロヨガで人と協業することで生まれる新しい発見を体験したり、ヨガレッスンのオフ会等でよく行われるサットサン(集会)などで自分の気持ちを他人と語り合うような機会を持つのも良いでしょう。誰かに頼ることを経験するだけでなく、頼られることの喜びを知ることでさらに人との関係性も変わってくるでしょう。

4.ひと目を気にして優柔不断タイプの人は、ジャッジすることをやめる

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人からの評価を気にしている人は、実は自分も人の事を厳しく評価していたりします。ヨガのアーサナの実践を通して、様々なことを「ジャッジ」することを手放しましょう。さらに、アシュタンガヨガのマイソールクラスなど、毎回同じポーズを繰り返すことやとことん自分と向き合う時間を持つことで、意識が変わってくるでしょう。

上記に当てはまらないタイプの一つに「完璧主義であるがゆえの優柔不断」という人もいます。完璧主義の優柔不断さんは、頭の中でいつもグルグルと何かを比較したり考えています。そしてその背景には「失敗したくない」「損したくない」というネガティブで慎重な感情があるはず。そういったタイプの人は「直感を行動に移す練習」をしましょう。

優柔不断な性格にも長所と短所がある

優柔不断な性格は、ぐずぐずしている、ハッキリしないといった弱い性格に見られがちですが、実は色々な原因があるということをお伝えしました。確かに判断を迫られる場面ですぐに結論が出せず、イライラとしてしまう(または相手をイライラとさせてしまう)場面もあるでしょう。しかしその裏側には、相手のことを気遣う気持ちや、何事にも慎重に丁寧に、どんな小さなことにも真面目に向きあう誠実さが隠れているのです。また、弱い性格とみられがちですが、実は自分なりの軸や考えの持ち主でもあります。優柔不断も、別の角度から見れば長所ではないでしょうか。

終わりに

まずは自分と向き合い、本当の優柔不断の原因と向き合ってみましょう。そして、その根本原因を改善していくことで、優柔不断が改善されていくことがあるかもしれません。「急がば回れ」と言われるように、回り道をしているように感じることが優柔不断を改善する一番の近道なのではないでしょうか。

ライター/伊藤香奈
ハワイで全米ヨガアライアンス200時間を取得後、ヨガマット卸業者にて新規ヨガイベントの立ち上げや新人講師発掘オーディションのプロデュース責任者等を歴任。800人以上のインストラクターと出会い、現在ヨガ雑誌やイベントの第一線で活躍するインストラクターを数多く育成・輩出する。2017年に、ヨガインストラクター向けビジネスセミナーの講師、ヨガライターとして独立

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