実は【無意識】が原因?あまのじゃくな行動をしてしまう時に知りたい3つのこと

 実は【無意識】が原因?あまのじゃくな行動をしてしまう時に知りたい3つのこと
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南 舞
南 舞
2019-06-06
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反動形成と付き合っていくには?

反動形成をされる側にとっては、なかなか厄介に思えますが、無意識にしている側からすると苦しいもの。反動形成と向き合っていくにはどうしたらよいのでしょうか?

①自分の気持ちに気づくよう意識を向ける

まずは、自分自身で“本心”と“抑圧しようとしている気持ち”の2つの気持ちの中で葛藤しているということを意識することから始めてみましょう。いつもは気づかなくても、意識することで、いつも以上に客観的に自分のことを観察し、本来の自分の気持ちが見えてくるかもしれません。

② 目に見える、聞こえる形で表現する

少し客観的に自分を観察し、本心が何かを理解することができたら、今度はそれを見える形、聞こえる形に表現してみると良いでしょう。例えば、紙に「○○が好き」「○○は嫌い」など書き出してみる、あるいは、声に出して、音として聞こえる形にすることも悪くないと思います。心のうちにしまい込んでいるものを表に出すだけでも意識の仕方が変わるかもしれません。

③ 自分の出した答えを肯定する

少し客観的に自分の気持ちを観察する中で、その気持ちを認められない、あるいは否定してしまうということもあるでしょう。「ネガティブな答えはよくない」と思いがちですが、自分の中で考えて出てきたことの結果なので、好きであれ嫌いであれ、どんな思いでも「これでOK」と自分の思いを肯定してあげると良いでしょう。

反動形成を付き合う中で一番大事なことは

ここまでのステップを踏む中で、なかなか考えがまとまらないこともあるでしょう。そんな時は信頼できる人と話をして整理してみることもひとつ。また、「考えてはみたけど、やはり今までの態度や行動は変えられない。」そう感じた場合はそれでも良いと思います。必ずしも理由を解決することが大切なのではなくて、事実を受け入れ、そういう自分とバランスよく付き合っていくことが大切なのです。ヨガスートラの教えの中に、自分の真実を知ることの大切さ(ヴァイラーギャ)が唱えられています。事実として起きていることをまずは知り、それを受け入れることによって、次のステップへと進んでいけるのかもしれませんね。

ライター/南 舞
臨床心理士。岩手県出身。多感な思春期時代に臨床心理学の存在を知り、カウンセラーになることを決意。大学と大学院にて臨床心理学を専攻し、卒業後「臨床心理士」を取得。学生時代に趣味で始めたヨガだったが、周りと比べず自分と向き合っていくヨガの姿勢に、カウンセリングと近いものを感じ、ヨガ講師になることを決意。現在は臨床心理士としてカウンセリングをする傍ら、ヨガ講師としても活動している。

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