「でも…」に要注意!ネガティブコミュニケーションに陥りやすい心理学的【ゲーム】とは?
友人や仕事仲間から相談を持ち掛けられ、良かれと思ってアドバイスをしたら、「でも○○だし...」など、せっかくの提案を断られるような回答をされ、「アドバイスなんてしなきゃよかった」「せっかく真剣に聞いたのに…」なんてがっかりした気持ちになったことはありませんか?もしそんなやり取りが普段多いとしたら、それは相手が発する【ゲーム】にはまってしまっているのかも!?普段知らず知らずのうちにハマりやすい不快なコミュニケーションパターンいついて、臨床心理学の視点からお話しします。
心理学における「ゲーム」とは?
ゲームと言われると「楽しいもの」「面白いもの」と連想されますが、心理学の中で呼ばれるゲームは意味合いが違います。心理学の中での「ゲーム」とは、相手との会話の中で不快感が残るやり取りのことを指しているのです。例えばこんなやり取り、経験したことありませんか?
A「最近運動不足だし、何か始めないとなぁって思ってるんだよね」
B「それならヨガとか行ってみたら?いい教室知ってるよ!」
A「そうなんだね。でも初めてのところってちょっと緊張しちゃう」
B「じゃあ一緒に行かない?その教室体験もやってるよ!」
A「へえ!でもわたし身体硬いからなあ」
B「大丈夫!私も硬かったけど先生優しく教えてくれるし!」
A「そっか。でもなぁ、やっぱりヨガは私に向いてない気がするんだよね!」
B「……」
Bさんは相談されたので、一生懸命それに答えようとしているけれど、Aさんは「でも…」を繰り返す。これがまさに心理学でいう【ゲーム】の状態。ゲームは、カナダの精神科医であるエリック・バーンが提唱した交流分析の理論の中の一つです。ゲームにもいくつか種類があり、このやり取りは「はい、でも(Yes,but)」のゲームと呼ばれ、最後には相手を黙らせて、無力感を味わうようにしてしまうのです。
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