ヨガと同じ意識でお金と向き合おう

BROOKS FREEHILL

お金と向き合うことはなぜ大事なのか

お金との関係を整理することは、自身の内面を整理すること

クレジットカードの明細や運用報告書のようなつまらないものが、どんな影響力をもたらすというのか? ひとつには、それらは私たちが繰り返しているパターンを教えてくれるとケッセルは語る。ちょうど敬愛するヨガティーチャーが、アドームカシュヴァーナーサナダウンドッグ)で、あなたの上腕が外旋していないと、繰り返し指摘してくれるように、毎月200ドルの青汁ジュース代や、たくさん貯金があるのにお金を使いたがらない傾向と向き合うことで、自分のためにならない経済的な習慣に気づくことができるのだ。「人は自分が信じるままに振る舞えば、幸せになれるし、苦しみを避けられると思います。それは、無垢で崇高でもあります」とケッセルは言う。「ただし、自分がなぜそのように振る舞うのか、どんな痛みを避けたいのかと自問しなければ、違う結果は得られません」。
ヨギたちは、独特の視点から、お金の問題と自分の内面を探ることになる。「ヨガを練習しながら、私たちは、肉体的な不快感への耐性をどんどん高めていきます。それを感情面にも適用すればいいのです」とケッセルは説明する。つま先を立てたまま、正座のようにかかとの上に数分間すわる時のことを思い出してほしい。体は脳に働きかけて、もう耐えられない、とあなたに伝えてくるだろう。「お金についての古い物語やパターンが戻ってきたら、同じように、強い反応を持つようにすればいいのです」とケッセルは言う。
お金の問題を見過ごしたり、避けるべきでない現実的な理由がある、とクレア・キンセラ・ヘルツェは言う。彼女は、ヨガと瞑想の指導者になる前は、ウォール街でブローカーとして15年間働いていた。「お金との関係を整理することは、実は、最も深遠に自分の内面を整理する方法のひとつでもあるのです」と彼女は言う。関係を整えることで、瞑想しようとする時に浮かんでくる心の動き、あるいは心の声がしずまり、無意識に繰り返している古くて役に立たないマントラを終わらせることもできる。「私の知る限り、お金のことを心配している人は、誰もサマーディ(至高なる存在と一体になる状態)に達していません」。
もちろん、お金に関する自分のパターンを見極めて、それを変えていくのは容易ではない。ケッセルの「8つのマネー・タイプ」などを通して、自分がどのタイプかがわかれば、お金に関する自分の傾向や習性を知り問題点を見極め、バランスを良くする方法の発見につながる。自分のパターンがわかったら、お金との関係を把握し、変えていくための瞑想やアーサナの練習を始めることができるのだ。

監修:ブレント・ケッセル
アメリカで活躍する財務アドバイザーで、献身的なヨギ、瞑想者。米国内でも有数の投資とファイナンシャルプランニングを行う会社の一つ、アバカス・ウェルス・パートナーズの共同創立者。『It's Not About the Money』の著者。

ライター:ミーガン・ラビット
『ヨガジャーナル』のシニア・エディターを務めている。

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Styling by Emily Choi
Translated by Sachiko Matsunami
yoga Journal日本版Vol.48掲載

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