前後にしか動かしていないのが“股関節ガチガチ”の原因。360°ほぐしてスッと軽くなる股関節エクササイズ

前後にしか動かしていないのが“股関節ガチガチ”の原因。360°ほぐしてスッと軽くなる股関節エクササイズ
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西浦りさ
西浦りさ
2025-12-05

「ストレッチしても股関節が柔らかくならない…」そう感じているなら、股関節を全方向にほぐせていないのかもしれません。股関節は多方向に動かすほど、本来の機能を発揮しやすくなります。

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股関節は360°動く関節

股関節は「前に曲げる」「後ろに伸ばす」だけの動きではありません。多方向に動く関節なので、この特性を活かしながら動かすと、腰や骨盤、脚の調子が大きく変わります。

股関節は自由度が高い

股関節は、球状の骨が深い受け皿にはまり込んだ「球関節(きゅうかんせつ)」と呼ばれる構造になっています。そのため、前後(曲げる・伸ばす) • 横(開く・閉じる)• ねじり(内ねじり・外ねじり)といった6方向以上の動きが可能な、非常に自由度の高い関節です。

日常生活では動かしきれていない

自由度の高い股関節ですが、普段の生活で使うのは前後の動きがほとんど。これが「股関節が固い」「脚が上がりにくい」といった不調の原因に。一方向ばかり使うことで、筋肉のバランスが崩れてしまっているのです。他にもよく使う筋肉だけが疲れる、使わない筋肉が衰える、関節が特定方向に偏って動くなど、バランスが崩れることで起こるトラブルは多数。腰の張りや骨盤の傾き、脚の疲れやすさなどにもつながってしまいます。

股関節がスムーズに動くと不調も改善しやすく

股関節は、本来体の大きな動きの中心を担う関節。ここがスムーズに動くようになると、体にいい影響が表れます。

・腰の重だるさが減る
・太ももの張りがなくなる
・歩幅が大きくなる

股関節のストレッチは多方向に

股関節をほぐすと、姿勢や歩き方、脚の軽さまで変わってきます。ストレッチやトレーニングの際は、前後だけではなく、開く、閉じる、ひねる など、普段使わない方向にも意識的に動かしてみましょう。小さな角度でも刺激が入り、筋肉と関節のバランスが整いやすくなります。

股関節を360°動かすエクササイズ

STEP1

①両膝を立てて床に座り、脚を広めに開く。

②両膝を左に倒す。

③そのまま膝を支点に腰を上げ、膝立ちになる。この時、股関節をできるだけ前に押し出す。

④・⑤お尻を床につき、②の形に戻る。

反対側も同様に、左右5往復ずつ行いましょう。

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STEP2

あぐらで座る。

②右脚を正座のように後ろに折り曲げ、後ろに引く。その際、お尻が浮かない範囲で、できるだけ脚を引くとストレッチが深まる。

③右脚をゆっくり浮かせる。できる人はその場でキープ。

④右脚を下ろし、脚を左膝の外側に持っていき、クロスさせる。

⑤この動きを5回繰り返す。  

反対側も同様に行いましょう。

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