ホットフラッシュ、不眠、性欲減退。セレブたちが更年期症状を赤裸々告白!不調を乗り越えた方法とは?

 ホットフラッシュ、不眠、性欲減退。セレブたちが更年期症状を赤裸々告白!不調を乗り越えた方法とは?
Getty Images
山口華恵
山口華恵
2024-12-05

プレ更年期や更年期は、女性にとって予期せぬ身体と心の変化をもたらす。この長いトンネルのような更年期の悩みに不安を抱えている人も少なくない。今、多くのセレブが公の場で声をあげ、多くの人を勇気づけている。悩んでいるのはあなただけじゃない。

広告

更年期やその前段階であるプレ更年期は、女性が避けられないライフステージのひとつだ。しかし、多くの女性にとってその症状は突然で予想外のものも多いホットフラッシュや心拍の乱れ、気分の浮き沈みなど、身体や心に起こる変化はさまざまである。近年、多くのハリウッドセレブたちがこの時期に直面した経験を告白し、辛い状況を乗り越えた体験をシェアしている。

ミシェル・オバマ(60歳):寝汗、ホットフラッシュ

2020年8月、ミシェル・オバマは自身のポッドキャストで、婦人科医のシャロン・マローン博士と更年期について語った。元ファーストレディは、ホルモン治療を始める前に体験した不快な症状について「30代の頃から寝汗を経験し、ホットフラッシュも少しありました。ホルモン治療を始める前のことです」と明かし、ホルモン療法が体調管理に効果的だったと明かした。彼女は、ホルモン療法に対する以前の否定的な見解が不完全な研究に基づいていたことや、新たな情報がその有用性を示していることにも触れ、正しい情報をしっかりと見極める重要性を強調した。

Getty Images
2024年8月20日、イリノイ州シカゴのユナイテッド・センターで開催された民主党全国大会2日目、ステージでスピーチするミシェル・オバマ前大統領夫人。Photo by Andrew Harnik/Getty Images

オプラ・ウィンフリー(70歳):質の悪い眠りと動悸

テレビ司会者であるオプラ・ウィンフリーは、更年期にまつわる苦労をたびたび語っている。動悸や不安感といった診断名のつかない症状への苛立ちを明かし、心臓の動悸や不眠が続き、生活の質が大幅に低下していたことを告白している。40代後半に複数の医師との相談を経て、更年期障害と判明した後、オプラはバイオアイデンティカルホルモン療法を受け、そのおかげで新たな活力を得たと語っている。「それ以前の私は生き生きしていませんでした。世界が少しずつ色あせたように感じていたのです。けれど、最初にエストロゲンを摂取した時、まるで『空がもっと青く見える!』と思いました。エストロゲンがなかったら、私はきっとうつ状態に向かっていたでしょう」と、2023年にOprahDaily.comの「The Life You Want」クラスで、ホルモン療法のおかげで元気を取り戻したことを告白した。

Getty Images
2024年8月21日、イリノイ州シカゴのユナイテッド・センターで開催された民主党全国大会3日目、トークショーの司会者オプラ・ウィンフリーがステージでスピーチ。Photo by Andrew Harnik/Getty Images

ケイト・ウィンスレット(49歳):性欲の減退

ケイト・ウィンスレットは、テストステロン補充療法を通じて性欲を回復させた経験をシェアした。彼女は先日、ポッドキャスト番組「Failing with Friends」でミッドライフ(中年期)とその課題について率直に語り、テストステロンが「再びセクシーさを感じる」助けになっていると語った。「女性は時にリビドー(性欲)が大きく低下することがあります。それは甲状腺に何か問題があるからかもしれません」と、ケイトはイギリスのポッドキャスター、エリザベス・デイに語った。「また、テストステロンのレベルに何か起きている可能性もあります。多くの人がご存知ないですが、女性の体にもテストステロンが存在します。そしてそれが卵子のように枯渇すると、なくなってしまうのです。一度なくなると補充しなければなりません。でもそれは可能で、そうすれば再びセクシーさを感じることができるのです」とケイトは告白した。

Getty Images
2024年10月24日にカリフォルニア州ビバリーヒルズのビバリー・ヒルトンで開催された「2024 WIF Honors」に出席したケイト・ウィンスレット。Photo by Presley Ann/Getty Images for WIF

ナオミ・ワッツ(56歳):気分の落ち込み、寝汗、偏頭痛

36歳という若さで症状が始まった女優のナオミ・ワッツは、ホルモン療法を20年近く続けている。彼女は昨年、雑誌「ハロー!」に対し、「気分の浮き沈み、寝汗、そして偏頭痛…自分がコントロールを失っていくように感じていました」と告白した。また、「もし当時、更年期がタブー視されていなければ、もっとスムーズにこの時期を乗り越えられたと思います」と述べ、この話題をオープンにすることの重要性を強調している。

Getty Images
2024年10月3日、ニューヨークのリンカーンセンター、アリス・タリー・ホールで開催された第62回ニューヨーク映画祭で、『The Friend』の上映に出席したナオミ・ワッツ。Photo by Arturo Holmes/Getty Images for FLC

プレ更年期や更年期の経験は一人ひとり異なるが、症状に苦しむ女性たちがホルモン療法のような選択肢を通じて、改善を図ることが可能であることをセレブたちが証明している。また、その体験談は、閉経が決して「終わり」ではなく、新たな人生のスタートの第一歩であることを教えてくれている。

出典:
Celebrities embracing hormone therapy for perimenopause

Celebrities in perimenopause: Salma Hayek, Gwyneth Paltrow and Michelle Obama share their symptoms

26 Celebrities Who Have Gotten Real About Going Through Perimenopause & Menopause

広告

AUTHOR

山口華恵

山口華恵

翻訳者・ライター。大学卒業後、製薬会社やPR代理店勤務を経て10年間海外(ベルギー・ドイツ・アメリカ)で暮らす。現在は翻訳(仏英日)、ライフスタイルや海外セレブリティに関する記事を執筆するなど、フリーランスとして活動。趣味はヨガとインテリア。



RELATED関連記事

Galleryこの記事の画像/動画一覧

Getty Images
Getty Images
Getty Images
Getty Images