世界的なヨガ指導者に聞く|太陽礼拝の苦手ポイントを克服する6つのアドバイス
苦手4.前にジャンプするときに力んでしまう
ダウンドッグから前にジャンプして両手の間の完璧な位置に着地し、そのまま前屈に入る――これが美しい流れだ。だが、これは必ずしも必要ではない。大抵の人は両手の位置まで一気にジャンプできない(立位か座位の前屈で簡単に胸を脚につけられる人は可能だ)。体の可動域を超えて前にジャンプしようとすれば、上背部や首に余分な負担がかかってしまうだろう。
調整方法
ダウンドッグからスムーズに両手の間にジャンプできるなら、ここで止まる必要はない! だが、手前に着地してしまう人も、何かが間違っているとか、手の間まで一気に跳べるほうが効果があると思わなくていい。着地できる位置は、ハムストリングの柔軟性次第だからだ。ハムストリングがそれほど柔軟でない人は、手の間までジャンプできなくてもいい、と自分に言い聞かせてみよう。さもないと、肩や首に多大な負担がかかってしまう。
HOW TO
両膝を曲げて、前に移動する準備として、視線を前に移す。着地したい位置を集中して見つめよう。息をほぼ吐ききるあたりで、前にジャンプする。息を吸っている間や吐き始めでジャンプをすると、体の中央部が息でふくらんでいるため、前に跳ぶのがさらに難しくなる。自分の体ができる範囲で前にジャンプすればいいのだ。ここに着地しなくてはいけない、という意識は捨てよう。
苦手5.ジャンプバックがうまくできない
「ジャンプバック」といえば、ウッターナーサナからチャトランガダンダーサナ(四肢で支える杖のポーズ)に移る動きのことだ。だがそれを文字通りに解釈して行うと、問題が起こる。全体重をかけて思いっきり後ろに跳んでしまうと、おそらく両手が前に出すぎた状態でチャトランガに入ることになるだろう。上半身があるべきポジションにないと、肩に負荷がかかり、腰を圧縮してしまう。
調整方法
アラインメントの整ったチャトランガを行える位置に着地するには、胸を前に出す動きによって、後ろに跳ぶ脚の力とのバランスを図る必要がある。これには腹筋の強さだけでなく、体への意識の高さが要求されるが、練習を続ければ身につくだろう。ジャンプバックができるようになると、さらなる力強さは必要となっても、ポーズ間でより軽く、スムーズに、優雅に動けるようになるだろう。
HOW TO
ウッターナーサナから両膝を曲げて、手のひらを床につけ、体をやや前に傾ける。前方を見つめ、前の床に意識を集中させる。両肘をさらに深く曲げ、ジャンプバックすると同時に、胸を前に突き出す。胸を前に突き出しながら後ろに跳んだ時、腹筋を引き締め、両腕を曲げて両肘を肋骨の脇に寄せるようにする。ジャンプする時は腹筋を引き締めやすくするために、必ず息を吐くようにしよう。数回繰り返すとコツがわかってくるので、何回かやってみよう。
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