【体が硬い人だけ読んで】「緩めて伸ばす」を繰り返すだけ | 柔軟性を高める脱力系前屈ポーズ
体が硬い人にとっては、ヨガのポーズひとつひとつが苦痛に感じるかもしれません。柔らかくなりたい気持ちが先走り無理やり伸ばそうとしたり、力任せにポーズを深めようとしても逆効果。体はますます硬くなってしまいます。今回は体が硬い人向け!「緩めて伸ばす」過程を楽しむ前屈のヨガポーズをご紹介します。
無理に伸ばすと筋肉は硬くなる
「ストレッチ=伸ばす」イメージが強いと思いますが、大切なのは伸びるまでの過程です。筋肉には瞬間的に伸ばされると反射的に縮もうとする特徴があります。たとえば座位の前屈ポーズで反動をつけたり、つま先の先端を必死につかもうとしたり…。そうやって強引に引っ張って伸ばそうとすると、体は「危険!」と感じ、これ以上伸ばされないように硬くなります。
大切なのは「緩めながらゆっくり、心地よく自然に伸びていくこと」。痛いと感じるぐらいギューッと伸ばすのではなく、気持ちいい程度にそこそこ伸ばすようにしましょう。
「緩めながら伸ばす」柔軟性を高めるポーズ
力を抜きながら少しずつ伸ばすことで、筋肉に危機感を与えずにストレッチを深めることができるポーズをご紹介します。無理に伸ばそうとすると骨盤が後ろに倒れ、腰や背中に力が入ります。体に緊張がある場合は、首や肩、腕、胴体部分を小刻みに揺らし、背骨まわりを緩めながらやってみるといいでしょう。「気持ちよく伸びる」感覚を大切するのがポイントです。
①膝の下にクッションや丸めたブランケットを敷きゆるく脚を伸ばして座る。骨盤を立て背筋を伸ばす。
②左右のお尻を床にピッタリとつき、息を吐きながら上体をゆっくり前に倒しお腹とももを近づける。背中や腰に力みがある場合は、体を左右に揺らし緩めながら前屈するのがおすすめ。手は楽な位置に置き、肩や腕の力を抜く。上半身の重みでお尻からもも裏が少しずつ伸びていく過程を観察して。
【ポイント】
膝を緩めても体を二つ折りにすることが難しい場合は、お腹とももの間、おでことすねの間にクッションやブランケットなどを挟んでみましょう。隙間が埋まることで余分な力が抜け、徐々に体全体が緩んできます。緩んできたら挟んでいるものの厚みを調節しましょう。
AUTHOR
須藤玲子
2005年にホットヨガと出会い、その後様々なスタイルのヨガを経験。会社員を経てヨガインストラクターになる。現在は、都内を中心にスタジオ・オンラインにて活動中。リラックスからトレーニング系ヨガまで、静と動(陰と陽)のバランスを大切にヨガの指導を行う。ヨガと共にアロマのある暮らしも提案する。
- SHARE:
- X(旧twitter)
- LINE
- noteで書く