ガチガチの首コリをゆるめるたった2つの簡単ストレッチ|特別な道具不要!手の重さだけを利用して
毎日している目線を下げたスマホ利用やデスクワークでガチガチになった首には、自覚している以上に負担がかかっています。手の重さを使って伸ばしたり縮めたりして、首まわりの筋肉をゆるめてケアをしていきましょう。
思った以上にかかっている首への負担
成人の頭の重さは体重の約10%に相当すると言われています。50キロの人は約5キロの重さを首で支えていることになりますが、これは姿勢が整っているときの重さです。首が前傾して目線が下がっているときにはその重さはさらに増えるため、スマホ利用やデスクワークが長く続けば、体重の10%以上の負担がかかっている時間が長いと言えるでしょう。
前傾姿勢が続くと首まわりの筋肉が硬くなって首や肩がこるだけでなく、自律神経が乱れたり、リンパの流れが滞って老廃物がたまり、顔がむくみやすくなったりもします。首の横と前を丁寧に伸ばしてゆるめ、コリの解消と予防をすることが大切です。
手の重さを使ったストレッチ
① 首の横
手を頭に添えてその重さでやさしく負荷をかけます。負荷をかけると言っても手で頭を押す必要はなく、ただ重さを感じるだけで十分です。
やり方:
1. 首を右側に倒す。頭の重さで耳が自然と肩に近づくようなイメージで3呼吸ほどキープ。
2. 首を倒したまま、右手を左耳の上に添える。今度は手の重さを感じながらそのまま3呼吸キープ。
3. 手を頭に添えたまま、目線を少し落として右の太ももの方へ。耳の後ろから肩にかけての伸びを意識する。
4. 目線を斜め上に向け、耳の後ろから鎖骨にかけての伸びを意識する。
5. 3と4の動きを数回繰り返す。
6. 終わったら反対側も同様に行う。
② 首の前
目線を上に向け、前傾姿勢でつまりがちな首の前から胸にかけてを伸ばします。首のたるみやシワの予防にも。
やり方:
1. 鎖骨付近に両手をそえて軽くおさえる。
2. 口を閉じたまま、あごを少しずつ斜め上に向けて目線も上げる。鎖骨付近を押さえた手とあごを離すように。
こうしたストレッチをしていると、普段目線が下を向いている時間が長いことに気が付くかもしれません。スマホを使っているときやデスクワークの最中は、画面に意識が向いて目線や首への負担のことを忘れがちですが、目線が正面や上に向いている時間が少なければ、首には確実に負担がかかっています。「体重の10%以上の重さ」を思い出して、こまめにストレッチをしてガチガチの首コリを解消する習慣をつけていきましょう。
AUTHOR
吉田加代子
オーストラリア・ブリスベン在住、東京都出身。日本とオーストラリアでの会社員生活を経て、2012年よりオーストラリアでヨガ講師としての活動を開始。ハタヨガやリストラティブヨガクラスの他、音響楽器シンギング・リン®を使ったサウンドセラピーも提供。ヨガや音の効果を活かして、クライアントの心身の健康をサポートしている。
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