「どうしても、したい」衝動の波に呑まれそうになった時の対処法とは

 「どうしても、したい」衝動の波に呑まれそうになった時の対処法とは
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石上友梨
石上友梨
2020-07-26
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4.価値観を意識する

最後のステップは価値観を意識することです。自分にとって大切にしていること、理想としていること、価値を置いていることは何でしょうか?衝動に乗った場合に取る行動と、自分の価値観を照らし合せ、この衝動を行動に移すことでなりたい自分に近づくのか考えます。例えば、自他に思いやりを持つことを大切にしている場合は、怒りのままに大きい声を出すことはなりたい自分から遠ざかるかもしれません。健康的な体型をキープすることが大切な場合は、不快な気持ちを改善しようと爆食いしていたら、理想の自分から遠ざかってしまうでしょう。衝動の乗るか乗らないか決める際は、自分の価値に沿った行動を選ぶように心がけます。そのためにも、日頃から自分が大切にする価値について考え、意識しておくことが大切です。

衝動は抑えなきゃいけないものではありません。強さの程度はあれ、どんな人でも衝動を持っており、全ての衝動を抑え込むのは難しいことです。大切なのは、自分が価値を置くものから離れずにいること、適切なバランスを見つけ、衝動をうまく乗りこなすことです。

ライター/石上友梨
臨床心理士/公認心理師 大学・大学院と心理学を学び、警視庁に入庁。職員のメンタルヘルス管理や、心理カウンセリング、スポーツ選手へのメンタルトレーニングなどを経験。ヨガや瞑想を本場で学ぶためインド・ネパールへ。全米ヨガアライアンス200取得。現在は認知行動療法をベースとした心理カウンセリング、セミナー講師、ライター、ヨガインストラクターなど、活動の幅を広げている。また、発達障害を支援する活動にも力を入れている。https://cbt-yoga.com

 

 

 

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