女医に聞く!「生理中のデリケートゾーン」の正しいケアとは?
ナプキン、タンポン、どっちがいいの?
「デリケートゾーンの外側のかゆみや痛みがある人は、タンポンを使ったほうがムレにくくていいと思います。個人の好みもありますが、かゆみなどの症状がなければ、ナプキンをこまめに交換するほうが、膣内に刺激がなくていいかもしれませんね。トイレのビデも、自宅ならいいですが、不特定多数の人が使う場所では、菌がうつる可能性もあるのであまりおすすめできません。膣内にお湯を入れて洗うこと自体も、衛生的に避けてほしいです」(吉田先生)
生理中は、膣内も敏感になっていることが多いので、かゆみなどの症状が出るひとは、無理にタンポンにする必要はなさそうですね。また、生理中は、敏感になっているからこそ、膣内の特別なケアをするべきなのかと思いましたが、潤うためのエッセンスなどを使っても血液で流れてしまい効果が得られないため必要ないそう。
間違ったケアをしてトラブルが起きると不快につながり、そこから集中力がなくなり、安眠できず、ストレスに発展することで、さまざまな不具合が生じてきます。膣内のケアは、特に敏感になっている生理中は、専門家に任せたほうが安心です。
「女性の美は、お化粧をしたときの顔のきれいさだけでなく、身体のしなやかさや素肌のうるおい、心の安定など、健康な状態が美へつながります。見落としがちな女性器の健康を意識すると、より美しく歳を重ねられますよ」(吉田先生)
女性器のケアは大切な部分ですが、つい見落としがち。夏は特にトラブルを抱えやすい季節なので、正しいケアを行ってストレスのない「健康な美」を目指したいですね。
教えてくれたのは…渋谷スキンクリニック院長 吉田貴子先生
帝京大学医学部卒業後、付属病院皮膚科学教室に勤務。都内クリニックの院長などを務めた後、2004年、皮膚科と美容皮膚科から渋谷スキンクリニックを始める。美容と健康のことをなんでも相談できるかかりつけ医の必要性を感じ、メディカルエステ、鍼灸、加圧トレーニング、美容婦人科等さまざまな分野を取り入れ、美容と健康のトータルサポートを行っている。
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