女医が語る「膣ケア・膣のアンチエイジング」どんな治療法があるの?
デリケートゾーンのお手入れや膣のアンチエイジングについて、日本は世界に比べて大きく遅れをとっていると言われています。果たしてそれは本当なのか。諸外国では、どのような意識を持っているのか、膣ケアなど「美容婦人科外来」治療を行う、渋谷スキンクリニック院長の吉田貴子先生に教えていただきました。
海外より10年遅れている日本の「膣エイジングケア」
お肌のアンチエイジングを意識している日本人女性は多いですが、女性特有の悩みである膣の老化に対するケアはなにもしていないという人が大半です。膣の老化は、個人差はあるものの40代から始まるそうです。加齢によりお肌にシミやたるみが生じるのと同じように、女性器にもさまざまな変化が起こります。妊娠、出産による変化ももちろんあります。これらの変化は、自分の目では見えませんが、かゆみ、痛み、また灼熱感などの不快感が起こり、そこから不眠などの症状が出始め、日常生活に支障をきたすこともあります。また、性行時に痛みを伴うことも多く、本人だけでなくパートナーへの影響も生じるそう。
「かゆみなどの自覚症状がなくても、おりもののにおいの変化で気づく人も多いです。おりものの分泌が減り、自浄作用が低下しているのも膣の加齢症状の1つです。日本人女性は特に相談しにくいと感じる女性が多いようですが、一人で悩まず、一緒に取り組みましょうと伝えたいです」(吉田先生)
実は、レーザーなどの本格的な膣のアンチエイジングケアがスタートしたのは、海外でも10年程前のことだそう。日本も技術として遅れているわけではないのですが、浸透していないというのが現状のようです。デリケートゾーンのケアを含め、恥ずかしくて行動に出さない日本人気質が、膣のケアを後回しにしてしまっているのかもしれませんね。ちなみに、吉田先生のクリニックでは3年前から必要性を感じてレーザー治療を行っていますが、エイジングケアというより、症状が出てから来院される人がほとんどだそう。海外との違いは、意識の差のようです。
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