陰ヨガが心と体のバランスを整える理由|ストレスや疲労を解放する陰ヨガ12のポーズ
どうしたら陰ヨガを安全に行えるか
陰ヨガでは意図的に行っていることだが、関節にストレスを加えると聞くと、密集した結合組織と靭帯を伸ばしすぎることが心配になるものだ。私はこの不安が、ストレスとストレッチの混同につながっていることに気づいた。ストレスとは何かに加えられる力であり、この場合は関節にかかる力を指している。ストレッチとは、組織にストレスが加えられた後に生じる組織の伸張のことである。しかし、ストレスを加えれば必ずストレッチが起きるわけではない。陰ヨガの意図するところは、関節に穏やかにストレスを加えて、関節の内部や周辺の組織の健康を促進することであり、組織を過度に伸ばすことではない。陰ヨガでは高度なポーズや極端な可動域の広さは求められない。単に、我慢できるぎりぎりのところに体をもっていき、リモデリングと修復のメカニズムを活性化させて、組織に穏やかにストレスをかけているにすぎない。もちろん、どのヨガにもいえることだが、痛みの警報を踏みにじってけがに終わる可能性がないわけではない。何らかの意図をもって意識して行うことが、ヨガの様式を問わず、安全な練習のかぎとなる。次の5つの原則を役立ててほしい。
目的を意識して動こう
陰ヨガのポーズに入るときには、特定の領域に穏やかなストレスを加えることを意識して行う必要がある。こうすると、軽い鈍痛のようなものを感じるはずだ。この感覚は強くてはいけないが、快適の領域からは少し外れている(言い換えれば、対処できる程度の感覚で、自然に呼吸を続けられることが目安になる)。
戦略的に筋肉をゆるめよう
陰ヨガのポーズに入ったら、標的にする領域の筋肉をゆるめよう。こうすると、ポーズの重点が、筋肉から筋肉と関節周辺の結合組織へと移る。
比較的長い時間、できるだけじっとしていよう
陰ヨガの強度は、各ポーズで筋肉をゆるめていた時間によって決まる。最初は各ポーズを2~4分間保とう。体が慣れてきたら、5分以上に延ばせるかもしれない。くれぐれもこの原則を最優先させないようにしよう。感覚が強くなりすぎる場合は、ポーズを終えるか修正しよう。
自分の限界を知ろう
10を強い痛み、0を何も感じない状態とすれば、陰ヨガの感覚は2~4に収まるようにしよう。陰ヨガに適さないのは、痛みとして特徴づけられる感覚だ。鋭い感覚、燃えるような感覚、電気が走るような感覚があったら、もっと限界値を下げるか、そのポーズを完全に終えてしまおう。また、しびれやうずくような感覚がある場合も、ストレスをかける関節の位置を変えるかポーズを修正する必要があることがわかる。
陰ヨガのポーズはゆっくり終えよう
どの組織も使われた直後には弱くなる。このため、ゆるめた領域が脆弱に感じられる可能性がある。この感覚は数分で薄れるが、どのポーズもゆっくり終えて、その後1~2分間は体に調整時間を与えよう。
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