陰ヨガが心と体のバランスを整える理由|ストレスや疲労を解放する陰ヨガ12のポーズ
気のバランスをとろう
次のシークエンスは気に養分を与えて循環させるために考えたものだ。気が滞っている場合(ストレスを感じて過敏になり、体に緊張や痛みを感じる場合)には、心身をリラックスさせて、気の循環を促すのに役立つ。気が不足している場合(元気がなく、声が弱々しく、風邪をひきやすく、消化不良がみられる場合)には、気を回復させるのに役立つ。
動画でシークエンスをチェック!
蝶のポーズ
座った姿勢から足裏を合わせ、床を滑らせながら体から離して、骨盤とかかとの間に空間をつくる。静かに前屈して、背骨をそっと丸め、頭を足のほうに下げる。肘を床に下ろして頭を両手の間に入れてもよいし、足の上にクッションを置いてそこに頭を下ろしてもよい。前屈するのが難しい場合は、たたんだブランケットの上に座る。3~5分間この姿勢を保つ。
ゆるめる領域:太腿の内側、腰の外側、背骨
スフィンクスのポーズ
うつ伏せになり、肘を肩の下におく。体重を前腕(肘から手首)にかける。腰をゆるめて、腹筋と太腿を柔らかくする。ここでは、腰を穏やかに圧迫しようとしている。腰にかすかなストレスを感じない場合は、手のひらで床を押して肘を伸ばし、背骨をさらに伸ばす。4~5分間この姿勢を保つ。
ゆるめる領域:腰
開いた翼のポーズ
うつ伏せになり、右腕を真横か斜め下に伸ばし、手のひらを下に向ける。次に、左手で床を押して、右の体側が下になるように体を回転させる。ここで、右胸部と右肩、右腕に何らかの感覚を探る。次に、両膝を曲げてみよう。そして、可能であれば左足裏を床について、左膝を天井のほうに向けてみよう。こうすると、右腕の感覚が高まるが、きつすぎる場合は左膝を下ろしておく。反対側も同様に行う。
ゆるめる領域:胸部、肩、腕
膝を開いたチャイルドポーズ
ブランケットを広げて膝の下に敷く。四つん這いになり(手を肩の下、膝を腰の下に揃えて)、太腿の内側に軽く圧力をかけることを意識して、膝を広げる。かかとの上に腰を下ろす。腕は頭のほうに伸ばすか、体の横に下ろす。3~4分間この姿勢を保つ。
ゆるめる領域:太腿の内側、背骨
ドラゴンのポーズ
四つん這いから、右足を両手の間に踏み出す。右膝がほぼかかとの上にくるようにする。左脚を後方に引いて(膝をブランケットの上にのせ)、腰をゆっくり下げる。次に、以下のバリエーションA~Cをそれぞれ1分間ずつ右側で行って、チャイルドポーズで休む。次にA~Cを同様に左側で行う。
A. Inside Dragon 手を内側に入れたドラゴン
右手を右足の内側に入れる。両手はブロックにおいても、床に下ろしてもよい。前腕を床に下ろしてもよい。このとき右膝と右足が右側に動くかもしれない。
B.Twisted Dragon ねじったドラゴン
Aの姿勢から、左手を床においたまま右手を右膝にのせ、上体を右にねじる。このとき右膝は右側に流れることがある。かかとの真上に保っておく必要はない。
C. Gecko ヤモリ
Aの姿勢に戻り、右足のかかとを前方に歩かせて右膝より前に出す。どの程度前に出すかは、自分の感覚に応じて決める。両手はそのまま床においていても、前腕を床に下ろしてもよい。
ゆるめる領域:(後ろの脚の)股関節屈筋、内転筋、(前の脚の)ハムストリング、(前の脚の)腰の外側
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