【呼吸が浅いと感じたら思うだけ】一瞬でできる!浅い呼吸を深くするお手軽イメージ術
無意識に入っている緊張に自分で気づき、より効率的な体の使い方ができるようになることを目標としているアレクサンダーテクニークの実践者が、体に起こる様々な問題を緊張や解剖学の視点から考察するシリーズ。緊張に係わる思考という面から、体の使い方を変える方法を提案します。79回目のテーマは「呼吸が浅い」です。
呼吸が浅い、息苦しいを何とかしたい
仕事でのプレッシャーや日々やらなければいけないことに追われるストレス、はたまた季節の変わり目や台風などの気象病…… 私たちは呼吸を乱す様々な要因に囲まれ、それでも毎日を頑張って生きています。そんな中、何事もなく過ごしているつもりなのに、急に息苦しいと感じる、浅い呼吸を何とかしようとしてうまくいかずに焦るなどといった経験をしている人も多いと思います。
そこで今回は呼吸が浅いときに体で起こっていることを考察し、呼吸を深めるのに役立つイメージ術をご紹介します。
肺を覆う肋骨の構造を確認する
まずは、呼吸器官である肺と肺を覆っている肋骨について理解を深めましょう。
鼻や口から酸素を取り入れ、不要となった二酸化炭素を排出する肺。この肺を守るように周りを覆っている骨が肋骨です。肋骨は長く曲がった形状をしていて、左右に12本ずつあります。脊椎を挟んで対になっているのも特徴的です。息を吸って肺が膨れれば肋骨も動き、息を吐いて肺がしぼんでもそれに伴って肋骨は動いています。
さて、肋骨を左右で対となるように繋いでいるのは胸椎(脊椎の胸の部分)です。胸椎の背中側にとび出している突起の一部と肋骨の端で、「肋椎関節(ろくついかんせつ)」という関節を成しています。肺が膨らむのに合わせて肋骨が動くのも、この関節があるからなのです。
呼吸が浅いとき体に起こることと手軽な対処法
呼吸が浅いときによく見受けられるのは、何らかのストレスを受け、無意識に脇を締めたり肩甲骨を寄せたりして、背中を緊張させることです。そうすると前述の肋椎関節の可動域が狭まり、肋骨の動きが制限され、肺に酸素を取り込む機能も影響を受けるのだと考えられます。だから呼吸が浅いと感じたら、背中の緊張をやめる必要があります。ただ無闇に背中を緩めようとしても、それが緊張をやめる行為に繋がるわけでもありません。
呼吸が浅いときはストレスの原因となっている事象や呼吸をすること自体に囚われがちです。体のどこがどのように機能すれば呼吸ができるのかまでは、なかなか意識できることではないでしょう。そこで、意識から外れてしまっている背中側の肋骨の存在を思い出してください。具体的には「肩甲骨と肩甲骨の間にも肋骨がある」と思ってみるのです。これによって背中の緊張が和らぎ、背中側にも酸素が行き渡るような間隔が得られることでしょう。
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