【コーヒー】多く飲む人は「脂肪が少なく筋肉が多い」傾向、男性ではテストステロンとの関連も|最新研究で判明

【コーヒー】多く飲む人は「脂肪が少なく筋肉が多い」傾向、男性ではテストステロンとの関連も|最新研究で判明
山口華恵
山口華恵
2026-08-28

毎日のように飲んでいる人も多いコーヒー。その習慣が、体脂肪や筋肉量、血糖などの代謝に関係している可能性を示す研究が発表された。

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コーヒーを多く飲む人ほど、総体脂肪や内臓脂肪が少なく、骨格筋量が多い傾向

フィンランドのオウル大学などの研究チームが46歳の男女2264人を調べたところ、コーヒーを多く飲む人ほど、総体脂肪や内臓脂肪が少なく、骨格筋量が多い傾向がみられた。さらに、男女ともに代謝に関係する一部のアミノ酸が低く、男性では血糖・インスリンの状態やテストステロンにも特徴的な変化が確認された。研究結果は2026年、『European Journal of Nutrition』に掲載された。

研究の対象となったのは、北フィンランド出生コホート1966に参加した46歳の男女2264人。研究チームは、普段のコーヒー摂取量と体組成、血液中の代謝物、血糖・インスリン、性ホルモンなどとの関連を調べた。コーヒーの摂取量は、「飲まない」「1~2杯」「3~4杯」「5杯以上」の4グループに分けて分析された。その結果、コーヒーを多く飲む人ほど、体脂肪率、体脂肪量、内臓脂肪が低く、骨格筋量が多い傾向が確認された。

注目されるのは、コーヒーの摂取量が異なっても、BMIには大きな違いがみられなかったことだ。BMIは身長と体重から算出するため、脂肪と筋肉の割合までは分からない。今回の研究では、コーヒーを多く飲む人ほど体脂肪が少なく、骨格筋量が多い傾向がみられたことから、BMIだけでは捉えられない体組成の違いが示された。

photo by GettyImages
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血糖・インスリンに関係する代謝物にも違い

代謝に関する指標にも特徴がみられた。男女ともに、コーヒー摂取量が多い人では、分岐鎖アミノ酸(BCAA)の血中濃度が低い傾向が確認された。BCAAは、ロイシン、イソロイシン、バリンからなる必須アミノ酸。これまでの研究では、血中BCAAが高い状態がインスリン抵抗性や2型糖尿病などと関連することが報告されている。今回の研究でも、コーヒーを多く飲む人ほどBCAAの濃度が低いという関連がみられた。

特に男性では、コーヒー摂取量が多いほど、血糖・インスリンの状態がより良好だった。コーヒーと糖代謝の関係についてはこれまでも研究されてきたが、今回の研究では血液中の代謝物まで詳しく調べることで、コーヒー摂取と代謝との関連をさらに掘り下げている。

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男性ではテストステロンにも変化

男性では、コーヒーの摂取量と男性ホルモンとの間にも特徴的な関連がみられた。コーヒーを多く飲む男性ほど、血液中の総テストステロンと、体内で利用されやすいテストステロンが多い傾向が確認された。また、テストステロンなどの性ホルモンを運ぶ「SHBG」というたんぱく質も多かった。一方で、血液中でそのまま作用しやすい遊離テストステロンはやや少なく、テストステロンの働きを総合的にみる指標も低い傾向がみられた。

つまり、コーヒーを多く飲む男性では、テストステロンに関する複数の指標に特徴的な変化がみられたということだ。女性でも、コーヒーを多く飲む人ほどSHBGが多く、遊離アンドロゲンが少ない傾向が確認されたが、男性ほど明確な関連ではなかった。

毎日のコーヒー習慣を見直すきっかけに

コーヒーには、カフェインだけでなく、クロロゲン酸などのポリフェノールやトリゴネリンなど、さまざまな成分が含まれている。今回の研究では、コーヒーを多く飲む人ほど体脂肪や内臓脂肪が少なく、骨格筋量が多い傾向がみられ、代謝やホルモンにも特徴的な変化が確認された。特に男性では、血糖・インスリンの状態に加えて、総テストステロンや体内で利用されやすいテストステロンなどにも違いがみられた。

もちろん、コーヒーを飲む量を増やせば、こうした変化が得られるというわけではない。今回の研究は、コーヒーを習慣的に飲んでいる人の体にどのような特徴がみられるのかを示したものだ。それでも、毎日の習慣として何気なく口にしているコーヒーが、体脂肪や筋肉、代謝、ホルモンなど、体のさまざまな働きと関係している可能性は興味深い。朝の目覚めに一杯、仕事や家事の合間に一杯――そんな何気ないコーヒータイムを楽しんでいる人にとって、いつもの一杯を少し違った目で見るきっかけになりそうだ。

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出典:

Scientists Found a Surprising Link Between Coffee, Testosterone and Muscle Mass

Coffee Drinkers Have Less Fat, More Muscle, and Higher Testosterone — New 2026 Study

Study links habitual coffee consumption with healthier BMI and metabolism

Coffee drinking linked to less abdominal fat, more muscle, better hormone balance

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