【専門医が解説】2025年に日本で取り扱い開始「ミニピル」という新たな選択肢。これまでの低用量ピルとどう違うの?

【専門医が解説】2025年に日本で取り扱い開始「ミニピル」という新たな選択肢。これまでの低用量ピルとどう違うの?
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竹田歩未
竹田歩未
2026-08-27

生理やPMS、避妊について考える中で、「ピルを試してみたいけれど副作用が心配」と感じたことはありませんか?そんな中で注目されているのが、2025年に日本で取り扱いが開始されたミニピルです。エストロゲンを含まないという特徴から、これまでピルを諦めていた方にも関心が広がっています。本記事では、ミニピルの特徴や低用量ピルとの違い、服用前に知っておきたいポイントを、関東中央病院産婦人科医長・岡部葉子先生に伺いました。

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3人に1人がミニピルに興味

株式会社エムティーアイが運営するウィメンズヘルスケアサービス『ルナルナ』が実施した「ミニピル」に関する意識調査*によると、ミニピルの認知度は1割程度と低いものの、全体の約3人に1人が「興味がある」と回答するなど、関心度の高さが明らかになりました。ミニピルは、従来の低用量ピルに比べて血栓症リスクが低いなどのメリットがあり、女性のための新たな選択肢として期待が寄せられています。

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photo by 株式会社エムティーアイ

*【調査概要】
実施時期:2025年12月26日(金)~2026年1月5日(月)
調査方法:『ルナルナ』、『ルナルナ 体温ノート』、『ルナルナ ベビー』にて調査
有効回答数:女性2,800名

ミニピルとは?

ミニピルとは、従来の低用量ピルでは主成分のひとつであるエストロゲン(卵胞ホルモン)を含まず、プロゲステロン(黄体ホルモン)のみを主成分とする経口避妊薬の総称。日本では2025年6月より販売が開始されました。

ミニピルの特徴

  • 月経困難症やPMS(月経前症候群)の治療や避妊を目的として服用できる。
  • 血栓症リスクが低い:エストロゲンを含まないため、血栓症リスクが高い方でも服用できる。
  • 授乳中でも服用可能:母乳への移行がとても少ない。母乳分泌を抑制しない。
  • 休薬期間がない:毎日続けて服用するため、飲み忘れにくく、ホルモンバランスが安定しやすい。
  • 高い避妊効果:正しい服用で、低用量ピルとほぼ同等の避妊効果が得られる。

今回は、ミニピルに関する疑問について、関東中央病院産婦人科医長の岡部葉子先生にご回答いただきました。

 

ピルで避妊効果を期待できるしくみ

ーーーミニピル及び低用量ピルの基本的な仕組みについて教えていただきたいです。

最初に、妊娠の際に女性の身体の中でどのような変化が起こるのかをご説明しますね。まず、卵巣で卵子が育つのですが、これは脳から分泌される2種類のホルモンの指令を受けて起きる変化です。一つ目が、卵子を育てるホルモン「FSH」、そして二つ目は排卵を促すホルモン「LH」です。卵巣では卵子が育つとともに「エストロゲン」というホルモンもたくさん分泌され、その影響で子宮の内膜は厚くなります。卵巣で排卵が起こると今度は「プロゲステロン」も分泌されるようになり、受精卵を迎える準備が完成します。卵巣から飛び出した卵子は卵管の中を通り、その途中で子宮の出口側から入ってきた精子と出会います。これが受精です。やがて受精卵が移動して子宮内膜に辿り着くと、妊娠が成立(着床)、受精卵が育ち始めるのです。ピルの種類によってどのステップを遮るかが異なり、これにより避妊効果の現れ方も変わってきます。

妊娠で起こる変化

  1. 卵巣で卵子が育つ
  2. 卵巣で排卵が起こる
  3. 受精する
  4. 受精卵が着床する
 
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