腕が上がりにくいのは「使い方が違う」から!? 肩が詰まらず腕がスムーズに上がる「壁押しスライド」

腕が上がりにくいのは「使い方が違う」から!? 肩が詰まらず腕がスムーズに上がる「壁押しスライド」
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本田雄介
本田雄介
2026-03-23

「腕を上げると肩が詰まる」「耳の横まで手が届かない」。原因は、柔軟性の悪化や筋力の低下もありますが、体の使い方にも原因があるかもしれません。肩をすくめる代償動作をリセットし、本来の可動域を取り戻す即効ワークをご紹介します。

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腕を上げると肩が詰まる理由

「腕が耳の横までまっすぐ上がらない」というお悩みをよく聞きます。原因を「関節の構造」で考えてみましょう。例えば運動不足で巻き肩が定着すると、腕の骨が内側にねじれます。そのまま無理に腕を上げようとすると、腕ではなく肩を上げようとする「代償動作」が起こってしまいます。

肩の関節はもともと隙間も狭いので、肩と一緒に腕を上げると、肩の屋根にあたる骨(肩峰)の下で、上腕骨の出っ張りが物理的に衝突してしまいます。そのような状態では、腕が上がりにくかったり肩の詰まりを感じるのはもちろんのこと、骨と骨の間で肩の筋肉が圧迫を受け、痛みや炎症につながることもあります。

腕をスムーズに上げられるようになるには

上記で説明した衝突を防ぐカギの一つは、腕を外側にひねる「外旋(がいせん)」という動きにあります。腕を外側に回すことで、衝突の原因となる骨の出っ張りがスッと逃げ、関節内にスペースが生まれます。さらに、脇の下の筋肉が働き肩甲骨を安定させることで、肩をすくめずに腕を高く上げる本来のルートが確保されます。「伸ばす」のではなく「正しい軌道を通す」ことが、スムーズに腕を上げられるようになるための近道です。

外旋
photo by Yusuke Honda

肩の詰まりをリセットする「壁押しスライド」

壁の反力を利用して、脳と体に「正しいバンザイの軌道」を教え込みましょう。

1.小指で壁をとらえて「外旋」をキープ

壁を正面に30〜40cmほど離れて立ちます。両手を並行にして小指を壁にあて、手首からひじまでを壁に当てます。そのまま肩をしっかり下げて、ひじ閉じようと意識してください。(実際にひじは動かさず壁につけたまま)。これで肩が外旋しやすくなります。

2.スライドしながら腕を上げる

壁を押す圧を抜かないまま、ゆっくりと腕を上へ滑らせていきましょう。最終的に体も壁に預けます。脇の下(前鋸筋)を使って、腕を押し上げる感覚で行ってください。

3.手を大きくバンザイする

体や前に倒し、ひじを伸ばしながらバンザイの姿勢に。腕を上げた後も、肩は下げ小指側やひじで壁を押してください。肩甲骨や脇下などに刺激が感じられると思います。

やり方
photo by Yusuke Honda

4.最後に仕上げのストレッチをしましょう。四つ這いになり、片腕だけひじをつけチョップするように小指を床につけます。少しずつお尻を下げ、腕の内側に寄りかかるように重みをかけます。一番伸びを感じるところで、30~60秒キープしてください。

ねこのび
photo by Yusuke Honda

鎖骨が広がり肩回りがスッキリしませんか? ぜひ日常的にこのワークを続けてください!

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