【呼吸が浅くて息苦しいなら試して】無理せず呼吸を深めるのに有効なイメージ術
ストレスで無意識に起こっている余計な力みは日々の動作にも影響しています。このシリーズではそんな力みと動作の関連性について探求しているアレクサンダーテクニークの実践者が、様々な体の不調について解剖学的な視点を交えて考察し、考え方を変えるだけで有効な方法を提案します。68回目のテーマは「呼吸」です。
呼吸が浅くなって息苦しい理由
運動など特別なことをしたわけでもないのに、急に息苦しいとか呼吸が浅くなっているなってことがありますよね。私たちの体はいつ何が起こるのかわからないので、異変を感じたら病院などの専門機関で確認することはもちろん重要です。それでも特に疾患などは見つからなければ、何かしらのストレスを感じているせいかもしれません。
ストレスで呼吸が浅くなる原理
ストレスを感じると私たちは無自覚に首を詰まらせ、頭で脊椎を押し下げます。脊椎の一部である胸椎は肺を包む胸郭の一部でもあり、この胸椎が押し下げられることによって胸郭全体が自由に動くことが制限されます。ちなみにストレスを感じて頭で脊椎を押し下げるという行為は、私たちに備わっている生きるために必要な自己防衛反応のひとつでもありますが、ストレスが多い現代社会ではそれが過剰になってしまう傾向にあるようです。
また私たちは呼吸を意識するとき、“良い姿勢”をしたくなるものです。その場合によく起こるのが、肩を引いて脇を絞めること。これによって肩や腕の可動域が制限され、肩や腕がつながっている胸郭を構成する肋骨の可動域まで制限されてしまうのです。 胸椎や肋骨は胸郭として肺を守るものではありますが、その一方で自由に動けることで呼吸もより深められます。ストレスでこれらの可動性が存分に活かされなくなるので、呼吸も浅くなるわけです。
胸椎や肋骨を自由にするイメージ術
呼吸を深めるには胸椎や肋骨が制限なく自由に動いてくれればいいのですが、無闇に胸椎や肋骨を動かそうとしてもうまくいくものでもありません。そこで次のイメージ術を試してみてください。
1. 胸椎と肋骨の構造を確認する
次のイラストを見て、胸椎と肋骨に対する認識をアップデートします。
胸椎は椎骨という12個の骨の積み重ねでできていて、一つひとつが自由に動けるものです。そして肋骨は左右に12本ずつ、合計24本あり、その1本1本が胸椎の横突起と呼ばれる部分と関節を成しています。この24個の関節は体の中心より背中に近いところにあり、肋骨はそこから前に向かって包む込むような形状をしています。このように事実を再認識することによって体が楽になることがあります。
2. 周囲の空間を思い出す
頭頂部の先にある空間や足が触れている地面、前後左右の空間を思い出します。周囲を意識すると視野が広くなり、頭で脊椎を押し下げているのをやめることができます。ほんのちょっとした違いですが、胸椎と肋骨、そして肩や腕も自由に動けることでしょう。
3.「肋骨がバックハグしてくれている」と思う
2だけでも呼吸しやすくなると思いますが、更なるイメージ術として「肋骨は自分をバックハグしてくれている」と思ってみてください。
自分は守られているという安心感が得られ、より呼吸が楽になると思います。
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