「股関節が動かしにくい…」を感じたらすぐに始めたい。椅子でできるストレッチ

「股関節が動かしにくい…」を感じたらすぐに始めたい。椅子でできるストレッチ
Reiko Sudo
須藤玲子
須藤玲子
2025-08-27

「最近、あぐらがつらい」「しゃがむと股関節に違和感がある」40代・50代になると、そんな動かしにくさを感じる人が増えてきます。痛みがなくても、股関節の違和感を放っておくと、腰や膝に影響が及ぶことも…。今回は、股関節の違和感にフォーカス。不調を予防&改善する、椅子に座ったままできるストレッチのご紹介です。無理なくやさしく伸ばして、動きやすい体を取り戻しましょう!

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股関節が「なんとなく動かしにくい…」その理由とは?

股関節は、脚と胴体部分を繋ぐ重要な関節。立つ・歩く・しゃがむなど、日常のあらゆる動作に関わっています。ところが、加齢とともに筋力や柔軟性が低下すると、スムーズな動きが失われます。同様に、長時間の座りっぱなしなどによって動かす機会が減ると、可動域が狭くなり、違和感やつまり感が出やすくなります。そのまま放っておくと、「しゃがみにくい」「脚が開かない」といった、動きの制限につながることも…。

違和感のうちにケアを!股関節まわりに潜む不調のサイン

股関節の動きには、たくさんの筋肉が関わっています。例えば、太腿の付け根の「腸腰筋」、お尻の筋肉「大殿筋」「中殿筋」、深層部の「梨状筋」など、股関節を支える働きのある筋肉が連携して働いています。これらの筋肉が強張ることで、動きづらさだけでなく、骨盤の前傾・後傾、姿勢の乱れ、腰や膝の負担など、様々な不調を引き起こすことも…。だからこそ、「なんとなく変かも?」と感じたら、それは立派なサインです。痛みが出る前に整えましょう。

椅子に座ったままでOK!股関節の動きやすさを取り戻すストレッチ

【やり方】

背筋を伸ばして椅子に浅めに座った体勢
Photo by Reiko Sudo

1) 背もたれに寄りかからなように、椅子に浅めに腰かけ、背筋をすっと伸ばす。

椅子に座り、左脚を右桃の上の乗せ、4の字を作った体勢
Photo by Reiko Sudo

2)左足首を右太ももの上にのせて膝を外側に開き、脚で数字の4の形を作る。

椅子に座り、左脚を右腿に乗せて4の字を作り、上体を前に倒すストレッチ
Photo by Reiko Sudo

3)手で座面を支え、背筋を伸ばしたまま 息を吐いて上半身をゆっくりと前に傾ける。4~5呼吸程キープして元の位置に戻る。

椅子に座り、左脚を右腿に乗せて4の字を作り、上体を左に捻るストレッチ
Photo by Reiko Sudo

4)左手を椅子の背もたれに、右手は左太ももにそえ、息を吐きながら上体を左に捻る。4~5呼吸程キープして元の位置に戻る。

5)反対側も同様に行う。

骨盤まわりだけでなく、お尻の深層部にもアプローチするストレッチです。背中や腰が丸くならないように、背筋をすっと伸ばしたまま行うこと、深い呼吸と共に、無理なく行うことが大切なポイントです。40代・50代からの体の変化は、「なんとなくの不調」から始まることが多いもの。無理をせず、習慣的にストレッチを取り入れましょう。可動域が広がることで、歩行や姿勢も整い、日常の全てが楽に!今よりもっと、体を動かすことが気持ちよく感じられるはずです。

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