医師が「間食」に選んでいる、血糖値を急上昇させない意外な組み合わせ|甘いものは付き合い方次第?

医師が「間食」に選んでいる、血糖値を急上昇させない意外な組み合わせ|甘いものは付き合い方次第?
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甲斐沼 孟
甲斐沼 孟
2026-03-07

「先生、甘いものってやっぱりダメですよね?」―外来で本当によく聞かれます。そのたびに私は、少し笑ってこう答えます。「ゼロにしなくていいですよ。ただ、食べ方を変えましょう。」私は現役医師として、血糖値、HbA1c、インスリン抵抗性を常々意識しています。でも同時に、甘いものも普通に好きです。疲れた日のチョコレート、会議後の和菓子。正直、癒やされます。大事なのは「食べるかどうか」ではなく、「どう食べるか」です。詳しく解説します。

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なぜ間食で太るのか

問題は量より“血糖の波”です。

空腹時にクッキー数枚。甘いカフェラテだけ。ーこれをすると、血糖値は急上昇します。
するとインスリンが大量に出る。その後、血糖が急降下。

結果、
・また甘いものが欲しくなる
・眠くなる
・イライラする

この“ジェットコースター”が体脂肪を増やし、血管を傷つけます。

私は患者さんに、「甘いものを悪者にしない代わりに、単独で食べないでください」と伝えています。

私が選ぶ「意外な組み合わせ」

ここからが本題です。

私が間食でよくやる組み合わせは、甘いもの+タンパク質 or 脂質。

  • ダークチョコレート+素焼きナッツ
  • 和菓子半分+無糖ヨーグルト
  • 小さなバームクーヘン+チーズ
  • どら焼き半分+ゆで卵

「え、卵?」と言われますが、本気です。

卵
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糖質単体を避ける。これが最大のポイント。

実際の患者さんの変化

40代女性。午後3時に必ず菓子パン。HbA1cは境界域。夕方に強い倦怠感。

提案したのは、「菓子パンをやめる」のではなく、「量を半分にして、ナッツを足す」。

最初は半信半疑。でも1か月後、「夕方のだるさが減った」と。

血糖の上がり方が緩やかになるだけで、体感はかなり違います。

なぜ組み合わせが効くのか

タンパク質や脂質は、胃の滞留時間を延ばします。
つまり糖の吸収がゆっくりになる。

血糖の急上昇を防ぎ、インスリンの過剰分泌も抑えられる。糖質を“包み込む”イメージです。

ヨガや運動をしている方なら、呼吸を整えると動きが安定する感覚に近いかもしれません。

血糖も、整えてあげれば暴れません。

量よりタイミング

もう一つ大事なのは、タイミング。

私は空腹が強すぎる状態で甘いものを食べません。
その前に、少量のナッツやチーズを入れることもあります。
空腹MAXは、血糖が乱高下しやすい。

また、夜遅い間食は基本しません。食べるなら午後。
血糖は夜のほうが上がりやすいからです。

私のリアルな間食例

かなり現実的にいきます。

  • カカオ70%以上のチョコ2かけ+アーモンド5粒
  • 羊羹ひと切れ+無糖緑茶+くるみ
  • アイスを食べる日は、食後に少量

完璧ではありません。
でも「単独ドカ食い」はしない。それだけ守っています。

甘いものを敵にしない

我慢はストレスになります。ストレスは血糖を上げます。

つまり、「絶対食べない!」は逆効果になることも。

私は患者さんに、「食べるなら、賢く食べましょう」と言います。

糖質は悪ではなく、大事なエネルギー源です。

問題は、急激さなのです。

まとめ

甘いものは付き合い方次第でOKです。

医師として私が意識しているのは、
✔ 糖質単独にしない
✔ タンパク質や脂質と組み合わせる
✔ 量を少なめに
✔ 夜は避ける

間食はゼロにしなくていい。でも“賢く”。

血糖が安定すると、
・眠気が減る
・イライラが減る
・体脂肪が増えにくい
・肌の調子も安定する

甘いものは、敵ではなく“コントロールする対象”。

明日の間食、チョコにナッツを添えるところから始めてみてください。
それだけで、体の反応はちゃんと変わります。

今回の記事が少しでも参考になれば幸いです。

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