【肘を抱えて回すだけ】ガチガチの首・肩・背中を緩めてほぐす!背骨から整う簡単ストレッチ

【肘を抱えて回すだけ】ガチガチの首・肩・背中を緩めてほぐす!背骨から整う簡単ストレッチ
photo by photoAC
須藤玲子
須藤玲子
2025-05-10

日々の仕事や家事、特にデスクワークでスマホやパソコンに向かう時間が長くなると、気づかないうちに、首・肩・背中はガチガチに…。さらに、運動不足や加齢などで筋肉の柔軟性が低下するとなかなか緊張が解けにくくなります。そこで今回は、そんなガチガチの上半身をほぐす簡単ストレッチをご紹介します。

広告

体がガチガチになるのはなぜ?

現代人の多くは、パソコンやスマホに向かう時間が長くなりがちです。それにより、前かがみの猫背の姿勢が習慣し、肩が内巻きになることで、胸も縮まり、背中が引っ張られる状態に…。また、肉体的、精神的なストレスや疲労がたまると、無意識に肩に力が入り、呼吸も浅くなる傾向にあります。

このような日々の習慣が積み重なり、体がガチガチに硬くなってしまいます。また、筋肉を使いすぎる、逆に使わなさすぎるのも、ガチガチ体質を生み出す原因になると考えられています。

ガチガチの上半身をほぐすには背骨を動かそう!

首・肩・背中など、上半身全体をほぐすには、背骨を意識的に動かすことが大切です。なぜなら、背骨は頭から骨盤まで、体の中心軸であり、この部分が硬くなると全身の動きや姿勢、呼吸にまで影響を及ぼすから。

脊柱起立筋・菱形筋
photo by illustAC

 

僧帽筋
photo by illustAC

背骨のまわりには、以下のような重要な筋肉があります。

● 脊柱起立筋…背骨の左右を縦に走る大きな筋肉。姿勢の維持に大きく関わっています
菱形筋…肩甲骨を中心に引き寄せる筋肉。主に、肩や背中(上部)の動きに関わっています
僧帽筋
…首の後ろから肩、背中の上部まで広がる大きな筋肉。首や肩、背中の凝りと深い関わりがあります

これらの筋肉が硬くなると、背骨の動きが制限され、結果として首や肩の凝り、背中のだるさにつながります。

背骨をゆっくり動かすことで、筋肉がほぐれるとともに、血流やリンパの流れが促進。深い呼吸もできるようになります。つまり、背骨を整えることは、体の軸を保ち、首や肩、背中の疲れを根本から解消する近道になると言えるのです。

ガチガチの首・肩・背中を緩めてほぐす簡単ストレッチ

今回ご紹介するストレッチは年齢や体力に関係なくできる、体に優しいストレッチです。あぐらで床に座ったやり方をご紹介しますが、あぐらの体勢がしっくりこない場合は、お尻の下にクッションを敷いたり、椅子に座ってやってみましょう!

<やり方>

両肘を体の前で抱えてあぐらで座った体勢
photo by Reiko Sudo

1)あぐらで楽に座り、右を上にして体の前で両肘を抱える

あぐらで座り、体の前で肘を抱え背骨を丸めて上体を前に傾けた体勢
photo by Reiko Sudo

2)背骨を丸め、上体を前に傾けて一呼吸する

あぐらで座り体の前で両肘を抱え、背骨を丸めながら肘を右に引いた体勢
photo by Reiko Sudo

3)両肘を右に引いて一呼吸

あぐらで座り、両肘を抱えて天井方向に引き上げた体勢
photo by Reiko Sudo

4)両肘を天井に引き上げ、背骨を伸ばして一呼吸する

あぐらで座り体の前で両肘を抱え、背骨を丸めながら肘を左に引いた体勢
photo by Reiko Sudo

5) 背中を丸めながら両肘を左に引き、一呼吸してから2)の位置に戻る

6)2)~5)の動きをつなげてゆっくり5回程度繰り返す。背骨を丸めたり伸ばしたりしながら、肘で円を描くように大きくゆっくり回しましょう

7)腕を入れ替え、左回りも同様に行う

できる範囲でなるべく大きく、ゆっくり、気持ちよく動かすことがポイントです。このストレッチを行うことで、肩甲骨や背中の筋肉が自然に緩み、背骨がしなやかに連動します。呼吸と動きを合わせながら行うことで、心も体も整えることができますよ!

広告

RELATED関連記事

Galleryこの記事の画像/動画一覧

脊柱起立筋・菱形筋
僧帽筋
両肘を体の前で抱えてあぐらで座った体勢
あぐらで座り、体の前で肘を抱え背骨を丸めて上体を前に傾けた体勢
あぐらで座り体の前で両肘を抱え、背骨を丸めながら肘を右に引いた体勢
あぐらで座り、両肘を抱えて天井方向に引き上げた体勢
あぐらで座り体の前で両肘を抱え、背骨を丸めながら肘を左に引いた体勢